人知れずそっと積みあげるもの
誰も気づいていないあなたの真心。でも、天の優しさは、その輝きを知っていてくれます。
「陰徳」という言葉があります。
あなたがそこを かたづけた事を誰も知らない。
皆が忘れたまま、残していった散乱したゴミを、きれいにかたづけたのがあなただとは、誰も知らない。
誰もみていない所で、あなたの真心が現れた場合、
そこで行われたことは、誰も知らない、だから、認められることもないし、感謝されることもありません。
それは、一見とてもむなしく、何にもならないような、損な気分にあなたをさせてしまうかもしれません。
でも、宇宙は、あなたのその真心をけっして忘れず、宇宙のアカシックレコードに記載され、おぼえていてくれるのです。
例え、あなたが忘れても、あなたによって為された事を、宇宙はおぼえていてくれるのです。
宇宙の学びは、この世で資格がとれた時のように、お免状も修了証も出されません。
あなたが、学びを修めた証拠は何もなされません。
ただ・・。
陰徳をつみ、
見えない場所でも、やさしさを表し、やさしさが生まれるよう、
皆が気持ちよくいられるよう、
皆が幸福でありますよう、
自分にできる事で、心を尽くす。
善を思い、善を行い
例え相手の曇りを見つけても、それは、相手自身さえ気づかぬ内に、
そっと、優しく包みこみ、善処して消して行く。
誰も気づかない、誰もふりむかない程さりげない優しさを積んでゆきます。
そんな陰徳を積むと
私たちの体を包む霊衣が美しくなってゆきます。
天の麗しい 霊的な羽衣を、幾重にも幾重にも、重ねるように
美しい天の羽衣のようなまばゆいオーラが、その人を包み始めます。
そのような天の衣で、自分を包んでいる人は、不幸や災難に会いにくく
仮に窮地に立たされても、
必ず誰かの優しさにより助け船がやってきます。
例え 知らない人、通りすがりの人などであっても、必ず誰かの優しさが自然によってきて、救われ、助けられて行く運命をつくります。
その救われ方に、どうして私は こんなに優しくして頂けるんだろうと涙あふれる不思議な体験は、かつて自分が人知れず流していた汗の徳だとは、知りません。
だから、ただただ感謝があふれ、また徳が積まれます。
そんな優しい徳を持ち続ける人に接すると、
なんとも言えない温かみをおぼえ、自然にそばによりたくなります。
陰徳を積み、優しさを人知れず重ねている人は、人生の揺さぶりに強く、崩れません。
一つ一つの真心と経験によって、
土台がしっかりしていますから。
あらゆる世界が揺れ動き、変化し、ゆさぶられても、
世界をみる優しいまなざしがぶれないから、ただ一筋に真心を表し続けます。
その一本道、グレースロード
聖母の生き方
私たちの中を通る一筋の優しい道を、誰もみていなくても
知られなくても、感謝されなくても。
コツコツと表し続けると
その人を美しい天のオーラが包み込むのです。
どうしてあの人のもとに人が集まるんだろう。
どうしてあの人はうまくいくんだろう。
長いこと会っていなくて、久しぶりに会うと、衰退して後退しているよりも、
時間と共に発展して、数年前より幸せそう、数年前よりあの人の周りは愛が増えている、と。
あたたかく眩しく、しみじみとしたいい顔をしていると、周りにも見えるようになるでしょう。
その人が心の中で信じ続けたものが、人生に現れるのです。
その理由は、見えないところにある優しさの積み重ね。
一回、二回の優しさは易しいけれど、
見ていない、認められない中で続ける優しさは、強い勇気とゆるぎない信頼が必要です。
あなたは、どう積み上げますか?
やさしい笑顔、やさしい言葉、やさしいしぐさ。
ただ、それだけでいいのです。