顕れた意識と潜んだ意識
幸福になるポイントは、自分を知ること。自分が見えていること。
気づきは、私たちの人生を前に進めてくれます。
今、つらい。今、泣きたい。今、うれしい。今、こうしたい。
私たちの内側では、実に膨大なエネルギーが動いているものです。
自分が見えていること。
これにまさるナビゲーションは、ありません。
「嬉しくて、わくわくする」「幸せな気持ちになる」「あたたかい気持ちになる」
そんないい気持ちになること、幸せなことは、あなたの内なる神性が、「前進しましょう。その方向にそのまま行けばいいんですよ。」と、言っているのです。
反対に、「嫌な気持ちになる。」「つらくなる。」「不安になる。」「心がつまるような気がする」のは、あなたの神性が「立ち止まりましょう。波動の調整をしましょう。」と言っているのです。
この内なるガイダンスは、素晴らしく、いついかなる時でもあなたを助け、導いてくれます。
けれど、私たちは自分が見えておらず、自分をごまかしていることがあるのです。
実はいい人程、真面目な人程 自分のこのガイダンスをねじ曲げやすいです。
例えば、本当は「嫌な気持ち」が感覚で出てきているのに、それを抑圧して、「ありがたいはず」「うれしいはず」と本当の感覚を無視してゆくと、
感覚は眠ってしまうのです。
そうなると、私たちは自分さえもごまかし始めてしまいます。
「やりたいことはこれ」(なはず) 「心があたたかくなっている』(はす)と、本当の声ではなくなってしまうのです。
自分はそれが好きだと、自分さえも思い込んでしまいます。
そうすると、心のときめきはわからなくなってゆくでしょう。
私はこれが好きなの。(でも、ものすごくわくわくしてるか?と聞かれたら、おそらく、これがわくわくなのかなあ??と曖昧に、答えたりします。 )
それは、自分が好きなのではなく、例えば子供の頃に お母さんにあなたはこれが似合うと言われたものだったり、
誰かに感謝されて認められたものだったりと、誰かの期待に答えるものだったりします。 また、自分はわくわくしてるはずなのに、幸せなはずなのに、現れてくる現実がちがうとしたら、
私たちは自分について、気づかなければならないのです。
私たちには、顕われている心と、潜んでいる心とがあります。
現れているのは、ほんの一部で、潜んでいる意識の方が大きい です。
ですから、あたたかく心はひらいていましょう。
顕れている心は、自分の心の内側で感じるときめきで顕れますから、自分で気づけます。
しかし、それが自分の意識のすべてではありません。
もうひとつ、顕れている意識より膨大な、潜んでいるあなたの意識があるのです。
その潜んだあなたの意識は 、まわりの人の姿に、現実に現れているのです。
つまり、意に反して起きてくる現実や、周りの人のあなたへの態度は、
大きく広がった、それもあなたの意識なのです。
自分はわくわくしてるのに、周りがいらいらしてるなら、私たちは自分の意識に気づいてあげなければなりません。
それは、あなたの中の潜んだ意識に「怒り」があることに気づかせようとしています。
私はわくわくして、輝いているつもりなのに、周りに否定されたり、バカにされるとしたら 、
あなたの潜在意識に、あなたがあなたをまだ許していないことがあるのです。
反対に、自分はできないできないと思っていたり、私はダメと思っていても、
周りが「あなたのここステキ」「あなたはできる」と、やさしい言葉や 態度があふれたら、
あなたの潜在意識には、できるパワーが充満しています。
私たちの意識は、自分が思っているより、広くて、偉大で、宇宙のようだと知ってください。
自分を知ることが大切。
でも、その自分には、顕れているものと、潜んでいるものがあって、
潜んでいるものは、周りの人の姿や現実の状態に現れています。
つまり、起こる現実やあなたを包む周りの人の姿までが、
あなたの意識なのです。
ですから、自分のエネルギーがうまくいっているかをチェックする時は、現実のスムーズさや、あなたの周りの人の姿を、受け入れてあげましょう。
それは、あなたの気づいていないあなたの意識です。
周りの人があなたを止めるのは、あなたの中で、自分を止めたい自分が実はいるから。
自分は愛なのに、家族は愛で動いていないように見えるなら、
あなたの愛は、まだあなたに馴染んでおらず、自分のものになっていません。愛の表面を泳いでいるだけなのです。
少し厳しいかな?と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは目を覚ます時には、大事なことなんですよ。
この広がった自分に、気付きをえた時から、あなたは本当の愛へと動き出せるからのです。
私は愛だけど、あの人は愛じゃないと感じる心。
あなたが愛じゃないと誰かに投影しているものも、あなたの広がった意識なのに、
その愛しきれていないあなたの部分をあたためずして、愛は広がれないのです。
だから、これを放っておくと、自分は愛のつもりで、実は心の中に段差をつくり、私は上、あの人は下と、お人を密かに見下してしまうようになるのです。
あたたかく包む、それが聖母意識です。
私たちが、私たちの広大さを受け入れて、自分は顕れている心だけがすべてではなく、
潜んだ心もある。
そこにいる自分は、あなたの目に映るすべてに、 映し出され現れてきます。
気づいてなかったけど、こんな自分がいるのね、と、まずは気づくだけでも、エネルギーは変わります。
受け入れて気づいてあげるだけで、
あなたの中で流れ出す偉大なエネルギーがあるのです。
宇宙的に自分を愛すとは、全体の自分を愛すこと。
どんな自分が見えていても、怖がらなくて大丈夫。
気づくためだけに、その意識は現れますから、気づけば、夢のようによくなりはじめ、
愛が広がるでしょうから。
顕れている心と潜んだ心。
潜んだ心もあたたかくしてあげましょう。