あなたが楽になる時
あなたが楽になると、まわりの人も楽になります
それまで握っていたエゴを手放し始めると、えっ!と思わず驚いてしまうミラクルが自然に起こります。
例えば、その変化が内なるものであると言葉で表さない限り、周りの人にはわからないかもしれません。
だけど、波動はつながっています。
あなたのエネルギーの場と、まわりの人のエネルギーの場はつながっており、共有されていますから、
一人の気づきは、まわりにも影響を与えるのです。
例えば、あなたが何も発言しなかったとしても、周囲の人は自ずとその変化を感じとるので、流れが変わり、自然に状況はよくなるのです。
例えば、こんな事があります。
ある方が、2階に住んでいる人の足音やもの音がうるさくて、常にイライラさせられていたのだそうです。
小さなお子さんがいらっしゃるようで、常に全力疾走しているような足音や物を投げるような音が、くりかえし聞こえていて、眠れもしないと怒り心頭でおられました。
何度も、2階を訪ねて「もう少し、静かにしてほしい」と頼みにいきましたが、いっこうに直らないと。
しまいには、たまたまお会いすると2階の方が小さな子供達に「ほら、あの人に怒られるから静かにしなさいといつも言ってるでしょう」と、いっているのが聞こえてきたそうで、「私が怒るから静かにしなければいけない訳ではないでしょう。そういう躾はどうなのかしら」と、またまた怒りがこみあげます。
ある時、この女性が「もううるさいから引っ越しを考えてるわ」と、私に何気なくいったのです。
けれど実はお金が今大変で、とも話しているのを先に聞いていたので、「そんな時期にお引っ越しなんて大丈夫なの? それよりも、自分にエネルギーを戻して考えてみたら?」と、私は一言を捧げましたが、
しかし、彼女の勢いは止まらず、2階の人を責めたまま、お引っ越しを実行したのです。
ところが、
もうお分かりでしょう。
引っ越した先でも、騒音を確認していたはずなのに、夜になるとたくさんの人が集まってきて、今度は彼女のお部屋の隣の人がうるさかったのです。うるさいといいたくなる状況も、一緒にお引っ越しについてきたのですね。
毎日、お友達とパーティーでもしてるのか、毎晩隣から笑い声や大声で話す声がして、またまた眠れない。
もちろん、苦情を言いにいく訳ですが、チャイムを何度押しても出て来てくれないとのことで、彼女はその騒音に悩まされ続けたそうです。
ほとほと、疲れきったところで、私に連絡がありました。
もう、お引っ越しする余力がない、どうすればいいの?と。
その時、私はこんな事をお話したのです。
「まず、うるさいと感じる相手を許せないという気持ちを手放してみたら?」と。
彼女は少しびっくりしていました。
しかしその時、彼女にかけた言葉の中には
「自分にエネルギーを戻して考えてみたら?」とか
「自分を中心にすえて、起きている状況の意味を受けとってみたら」などと、私は話していたのですが、その意味がうまく伝わっていなかったようなので、私は続けました。
『その言葉の中で伝えた、自分を中心におく という意味はね、
自分の快適の為に誰かを変えるという意味じゃないのよ。』
『今、この瞬間に起きているすべてに、偶然はない、すべて意味がある・・という意味なの。
だとしたら、あなたがさらに前に進む為に気づかなければならない事を、教えてくれる為に起きているのです。
だから気づければ大丈夫!すべて宇宙はよくなるように動いていてくれるから。
どうぞ、リラックスして、からだの力をぬいてね。
あなたの中で頑張っている無意識の正義感を休ませてあげて、
私が正しい、あなたが間違っている、周りに迷惑かけちゃだめでしょう!という無意識の責めから、ふわっと力をぬいてあげてね。らくになるから。』
この方の人生から、自分の正義感にあわないものは、許せないという強い思い込みがあって、
この観念が消えてゆく時期が来ていたんですね。
彼女は、「確かに、腹がたっていて、相手を責める気は出ていたかも」といいました。
そう、その気持ちを手放さないから、その心から波動がでて伝わってしまうのです。
だから、騒がしい(許せないもの)ものを引き寄せてしまう。
だから、まずはリラックスするように、ふわふわゆったりするように私はいいました。
騒音からできるだけ、気をそらすようにして、
それでも音や声が気になって仕方がない時は、胸に手をあてて
「私は責める気持ちを手放します。
こうでなければならないという気持ちを手放します。」と、自分のハートに声をかけてあげてみてと、お伝えしました。
許せない!という気持ちを手放すように、と。
そのあと、彼女はそれをやってくれたそうなのです。
また騒がしくても、なるべく気をそらして「許せない気持ちを手放します。責める気持ちを手放します。」と。
ハートに話しかけると、握っていたものを、ちゃんと手放してくれるのです。
しばらくしたら、ふと自分がすごくくつろいでいるのに気づいたそうです。
身体中がリラックスして、らくになっていたそうです。
そう、こうでなければならない、許せないという気持ちを手放すと、
いのちはらくになるのです。
気持ちよくなるのです。
彼女は、芯からくつろぎ始めました。
らくになりました。
ああよかったと、深い所から安心できたのです。
すると、気がついたら騒音も消えていて、静かな夜が訪れていたのです。
彼女に内なるやすらぎが具現化していたのです。
そう、エネルギーはつながっているからです。
いのちがらくになると、相手もらくになる。
相手に向けている許せないと責める気持ちを手放すと、自然に状況が改善する、そういう事は、宇宙の法則ではよくあります。
自分がらくになると、
まわりもふわりとゆるんでらくになり、状況は快適で愛に近づいてゆきます。
まず、自分が手放すと、いのちはらくになれるのです。