感じられない、だからこそ
感じれば感じるほど、あなたのハートは息を吹き返してゆきます
多くの皆様から頂くご質問があります。
それは「自分はハートの声が聞こえない、感じられないんです。」というものです。
どちらが好きか?という問いに、どっちもよい気がして選べないし(笑)
喜ぶ事をしましょうと言われても、自分は何が嬉しいかわからないし、惹かれることをしましょうと言われても、それが何かが見えていない、そんな気持ちでいらっしゃる方のなんと多いこと!
よくわかりますよ(笑)
かつての私もそうでしたから。
でも、だからこそ、感じようとする事が大切なんです。
「感じる」という才能は、私達のいのちの中の霊性の力だから、みんな持っているんです。
いのちである限り、当たり前に備わっているものです。私達が肉体を脱ぎ捨てても、霊に感覚はちゃんとあります。
むしろ、とても感動的に美しく、あたたかく、気持ちいい、クリアな感覚です。
霊性がひらく程、この内なる感覚は鋭敏にクリアになるのです。
つまり、「自分自身」に目覚める程、感覚はクリアになります。
けれど、私達の多くはこれまで、自分を感じるよりも、他の人の言うことを聞いてきました。
自分の感覚を使うより、テレビでいいと言われているものや、他の人のレビューがいいもの、芸能人さんが紹介しているものばかりを手にいれてしまい、私達は自分の感覚を気づかぬ内に使わない事に慣れてきました。
自分の感覚を使わないですむ社会にいる私達は、外側がよいもの・素敵なものを与えてくれるから、自分はどうか?自分にあうか?いいといわれるけど、何を軸にしていいのか等、自分の内なる感覚を使わないで、感じる力も、考える力もどこかに置き忘れてきてしまいましたね。
便利ではあるけれど極端に自分の感覚(スピリチュアリティ)を使わない日々に私達は、埋もれていたのです。
だから、私達の感覚は長い間、忘れさられて錆びている蛇口のようなものです。
長いこと使ってなかっただけで、使えば使うほど、甦るものなのです。
振り返ってみると、私達は子供の頃から、お友だちに嫌われない為に、誰かの好きに合わせて、自分が好きではないものを好きといったり、
自分が好きではないものでも、家族が喜び、期待するからと頑張ったり、そうしていると、感覚はだんだん後ろをむいて、自分がその響きをだしてくれなくなります。
おそらく、その間、本当は、「いやだな、本当はこれやりたい。こっちがいい。」と、サインがあったはずですが、聞いてあげられず、外側ばかり大切にするものですから、
内なる感覚は、「もういいよ!」と背を向けている状態、それが「感じられない」という今なのです。
ですから、感じられないという時は、まず、あなたがあなた自身と仲直りしてあげる必要があります。
感じられない、自分が何が好きかわからない、という時は、ゆっくりと自分の感じる力を甦らせてあげる事から、始めます。
私も、そうやって取り戻していったんですよ。
例えば、私が自分が感覚に鈍感になりすぎていた頃は、レストランに入っても、どれにしていいか迷って決められず、皆と一緒でいいです、なんてやってしまっていました。
本当にわからなかったのです。
でも、自分の内なる感覚を回復させてあげ、「私」が本当は何が好きで、どんなものを好み、どれが自分らしいのか・・。
それを理解して、自分自身と本当につながりたいと思いました。
最初は、ずっと耳を傾けるより外側ばかり気にしていたせいで、奥の自分は、外の自分を信じてくれないから、ぜんぜん「直感」も、「感覚」も出してくれません。
だから、わかりません。
自分が何を食べたいか、飲みたいかさえ、何でもいいやと流されてしまいます。
でも、私はまずこれをやめました。
それで、最初は感じようして優柔不断になり、選べないしわからないという状態になったら、その時は、他の人の選択に安易に自分を乗せてしまわないで、迷った方のどちらかを選ぶ、ことから始めました。
目を閉じてくるくるってやって、これ!と指が指しているものでもいいし(笑)
最初に目についたから、これ!などでもいいし、とにかくなんでもいいから、お人にまかせず、まず自分で選ぶ、これを始めました。
そして、選んだものを味わって食べたりしてゆきます。
味を味わい、香りを味わい、頂きます。
すると、ちゃんと自分の「感じ」が出てきます。
「あ、おいしい!うれしい~これ選んでよかった。」とか
「あ、今日はこれじゃなかった。やっぱりあっちにすればよかったな。」とか、
これをひたすら繰り返していきました。
わからなくてもいい、だけどまず自分でちゃんと悩んであげて、選んで食べて、感じて、ふれて、その感覚をストックしていきます。
そうすると、だんだん、感覚が甦ってきてくれます。
自分が自分を信じてくれるようになるのですね。
この感覚のストックがたまってくると、だんだん、レストランなら、「今日はあたたかいお汁物がいい」とか、「ちょっと辛いのがいいな」とか、感覚が再現されて、自分の心が向いているものを、感じとれるようになり、
さらに使い続けると、どんどん内側が雄弁になり始めます。
感覚は、消えることがありません。
使えば使うほど、甦ってくれるのです。
私はまず無理!わからない!と、止まらないであげてください。
あなたの気持ち、あなたの魂の望みをわかろうとしてあげて。
あなたを知ろうと心を伸ばしてくださいね。
内なる感覚あなたは、ちゃんと応えてくれますよ。