東日本太平洋沖地震によせて、
慎んでお見舞い申し上げます。
～どうか一日も早く、安心・安全のやわらぎに結ばれます事を心をこめて祈っております。
今、日本の地に立たせていただいている私たちには、
震災で生まれた強い痛みに誰もが胸を痛め、ともに苦しんでいます。
その為、強い不安に心がゆれ動いたり、強烈な怖れや悲しみに立ち尽くし、
動けなくなっている魂さんも多いと思います。
でもそうなると、怖さと不安に心がゆれて、
いろんな怖れをさらにつかんでしまいやすいのです。
そんな状態に心がゆれている時は、
私たちは同じ波動の中をくるくると回りつづけてしまいます。
その状態は、もし、自分にかわいいしっぽがあれば、
それを追いかけてくるくる回っている状態といえるでしょう。
どうしよう！どうしよう！のあせりの連鎖・・。
ショックだ！苦しい！また怖いことが起こったらどうしよう？
自分には何もできない！無力感の繰り返し。
この心の輪からぬけられなくなってしまいます。
怖れや恐怖にゆれている時、ゆれている間、心が乱れている時は、
私たちは、自分のしっぽを掴むように
怖れや不安の波動の中をくるくるまわり続けます。
同じ場所、同じ位置でくるくるまわっているだけになってしまうのです。
同じ波動の輪の中を、ただまわるだけ、
もしそうならただ怖いだけで何も生まれてこないでしょう。
でも、そのように同じ場所をくるくる回って慌てている時は見えないのですが
心を落ち着けて、
ふと気がついてみると、
くるくるまわっている、堂々巡りの輪の中にも
一段上がっている階段がある事に気がつきます。
それは『気がつく』という一段で、『あ、私、今堂々巡りしてる』と気がついた時から
その階段が見え、一段意識が上がるのです。
堂々巡りから心が一段上がると、心の周波数も一段上がり、
それは、くりかえしの怖れの輪ではなく、宇宙の愛の中心へとまっすぐ続く
進化のらせん階段であったと気づくことができるのです。
たった一つ
『気づいてゆく』という視点が、堂々巡りではなく
今の自分の状況を進化という 光の階梯にのせてゆくことができるのです。
一段上ってみると、それまでより高い視点で
自分に起こっている事を見つめることができるのです。
それまでと同じ視点ではなく
それまでよりも高い視点で今を見るという事は、
新しい力をあなたの環境にもたらします。
それまでになかった発想、それまでになかった情報、それまでになかった協力、
それまでは見つけられなかったエネルギーが それまでより広い空間で出会うのです。
そうやって私たちの魂は、気づきながら 強く優しくなり続けてゆきます。
意識の堂々巡りではなく、宇宙の源泉へとまっすぐにつながる階梯に
気づく事で『体験』の意味がまったく変わり、
八方塞がりではなく、新しい解決法、新しい道が授かるのです。
それまでにはなかった新しいやり方、新しい方法、
新しい知恵が天の領域から降りてくるのです。
あなたの『今』はいかがですか？
怖れがあり おびえていたり 苦しんでいらっしゃる方も多いでしょう。
何もかも初めてで、わからない事だらけですから、そうなってしまうのも当然です。
それは最もな苦しみではありますが、それでもふと気がついてみてください。
その怖れのエネルギーが自分の中で堂々巡りになってしまっていて、
動けなくなっていないかどうか？
もしあなたの怖れが終わらないと感じているのだとしても、
ああ私はもうこの怖れや不安を終えたい・・。
愚痴をいうのをできればやめたいと思われていたなら、
そうか堂々巡りをしていただけだったんだ、まだ道があるんだと、気づいてあげて。
あなたのゴールは、その怖れではありません。
その絶望ではありません。
その心より上の波動がまだあるのだと。
ああ、今の苦しみはゴールじゃなかったと気がついた時
あなたの波動は一段上がるでしょう。
そして、まだこの世界には希望があり
そこから生まれてくるあたたかい答えがあり
そのあなたを援助する優しさと力が天にも地にも、
実は用意されている事を、感じ取ることができ、
その優しさを知っている領域にあなたは広がりでるでしょう。
人は皆、宇宙の源泉と間違いなくつながっています。
ですから、今のどんな状況も高い視点から見つめる事を覚えた時、
この苦しみには意味があり
生き抜く事にも意味があることがきっと見えてくるでしょう。
大地を爪でかくほどの嗚咽と、悲しみがあっても
その悲しみを共有しながら、私は伝え続けたいと思います。
どうか、忘れないでいてほしいのです。
いのちの世界は、それでも優しいのです。
天罰などではありえません。
泣きたい時にはよりそってくれるのが天の愛であり、
あなたの痛みによりそってくれるのが天の愛なのです。
そこから、共に歩いてくれる天のあたたかさが、今もあなたのいのちによりそってくれています。
下を向いていた心の顔をあげて、その優しいあたたかな力にどうぞ気がついて、
どうぞいのちの手でふれてください。
その祈り、その優しさがあなたのいのちの中には今も届いていますよ。
どんな人の中にも、
あたたかく～優しく～降り積もるように、今も届いていますよ。
そして、人は皆神のひとしずくですから、そんな天の優しさは、
多くの人々の優しさの中にも映っていますね。
危険をかえりみず大切な仕事を遂行して下さる人々の勇気の中にも、
被災地で生まれる思いやりの中にも、
テレビの前を離れられずに、被災されてる方の苦しみに涙し、
何かできないかと必死で道を探す人々の優しさの中にも・・。
新しい力が今、日本から目覚めようとしています。
大切な時期。
地球の大きな変化の時です。
だからこそ、伝えなければならない事はたくさんあるでしょうが、
新しい時代の幕開けに際し、逆にスピリチュアルな真理ばかりにとらわれて、
私たちが優しさと思いやりを忘れることがありませんよう・・。
お人の痛みを置き去りにする事がありませんよう・・。
真理を伝える時には、全体を見つめる高い視点と、
相手の立場に立って思いやりをあたため、
労りのあるお伝えがこの地球の上に花咲きますように。
心の中心から、あたたかい希望を奏でながら、
誰もが傷つく事のない真理のお伝えを祈っています。
どうか、すべてのいのちがお幸せでありますように
愛と安らぎをこめて
姫乃宮亜美
