いのちの対話

 

 

 

すべてがあなたに 語りかけています

 

強風の中にある優しい声

 

 

 

私は、玄関から外に出て

歩きだした時に

よく、風の声を聞きます。

 

 

 

 

ふわっと優しい風、

あたたかい風、

なんとなくぬるい風、

そして、

 

とても 激しい風や、

鼻や喉が、

ツンとするくらい冷たい風。

 

 

 

 

風には、いろんな顔があります。

そして、風は

いのちにとって「情報」を運んできてくれます。

 

 

 

だから、家を出て 風の主張に気づく時、私はよく

風と対話し、

風と遊びます。

 

 

 

例えば、こんな感じです。

 

 

最近は強風の日が多いですが、

ある日、家を出て歩いていたら、

強烈な 強風に 体を押されました(笑)

 

 

 

私は、この後の予定について

あれこれと 考えながら歩いていたのですが、

 

何度かぶわっ、ぶわっと、

激しい風に体を押されました。

 

 

 

風は私の後ろから吹いていました。

 

 

 

私は何度か、強い風に押されて

ふらっと足元がよろけてしまい、(笑)

風が私に話しけていた事に気づきました。

 

 

そう、風にもいのちがあって、

あらゆるものが、私たちに本当は、語りかけています。

 

 

 

歩いていたら、

強い風に、体を押されて

ある時はよろけるくらい、背中を押され、

ある時は数歩分 小走りになり、

 

 

 

ある時は、ゆっくり歩きたいのに、早足にさせられてしまう(笑)

 

 

 

私は、その時、

その風に気づき、

他の事を考えるのをやめ、

心のあたたかい場所に意識を向けて、

内なる耳を澄ませました。

 

 

 

 

私たちの、心のあたたかい場所は、すべてのいのちとつながり、

響きあっているワンネスの場所ですから。

 

 

 

すると、風は、私の意識がいのちのレベルでこちらに向いたと気づいたのか、

 

 

さらにバウン!バウン!と、

さらにエンジンかけるように、

再び私を押して、走らせました(笑)

 

 

 

私は、なんだかおかしくなってしまって、思わず笑ってしまいました。

 

 

 

だから、心の中で風のいのちに、

 

「わかりました。

私、何かが 遅いんですね?

今、私の人生で すぐ動いて走らなくちゃならない事があるのに、

私、ゆっくりしすぎてるのね?

 

ありがとう。

自分の人生見つめ直してみますね。

もう、動かなくちゃならないのに、なんとなく先のばしにして、

まだ、動かないでのろのろしてる事を、見つけてみます。

見つけたら、すぐに動きます。教えてくれて、ありがとう。」

 

 

 

 

そう、風のスピリットに心でお礼をいって、風が示したメッセージを心で受信しました。

 

 

 

すると、

 

 

 

風はゆるまり、すっとなり、

その瞬間から おさまり、

私は、強い風に後ろを押されなくなりました。

 

 

風のメッセージを受信したから、

風さんは「よしっ!」となってくれたのかもしれません。(笑)

 

 

 

私は、感謝で胸があたたかくなりました。

 

 

また、別なある日、

再び、強風の日がありました。

 

 

今度は、強い風が向かい風で来ていて、前に歩くのが大変でした。

 

 

私は思いました。

 

「人生で風当たりが強い、とか、向かい風の時ってよく言うけれど、まさにこんな感じですね。」

 

 

 

強い向かい風って、なかなか前に進めなくて、キツイ。

特にリアルでは、縦横無尽な強風に煽られて、髪が顔にかかって、めちゃくちゃ(笑)

 

 

メデューサみたいに 波打つ自分の髪が(笑)、押さえても押さえても、私の視界をふさいでいましたから、

それはもう居心地の悪さ、最高潮でした。

 

 

私はその居心地の悪さに、歩きながら、ちょっとだけ嫌な気分になっていました。

 

 

けれど、その重い気持ちになり始めた時に、はっと気づいたのです。

 

 

 

 

あ!

私、風に 抵抗してる?

 

 

 

私は、風に顔を背けてうつむいていて、風に嫌だ嫌だと抵抗していたのです。

 

 

その自分の意識に、気づいてハッとして、

 

 

私は風から顔を背ける事を、その瞬間に やめました。

 

 

風を避けるのではなく、

風をむしろ迎えるように、歓迎して

胸のあたたかい場所から、すっと顔をあげたのです。

 

 

 

強風に抵抗して、縮こまり、なるべく風を避けたいと、下向きにうつむいて歩いていた私は、

 

 

すっと顔をあげて、姿勢をただしてみました。

 

 

 

もちろん、風は弱まらず 相変わらず強いままでしたが、

けれど、向かい風だからこそ、

むしろさっきまでメデューサみたいだった私の髪を、

 

流れにそって 後ろへと、

風が、流れと共に流してくれたので、

両手で押さえなくても、ぱっと視界かひらけました。

だから、不快が消えました。

 

 

風に抵抗している間は、不快感マックスだったけれど(笑)

 

 

 

受け入れると、

むしろ、その強い風こそが

私の 不快を取り除いてくれたのです。

 

 

 

その時も、また 私は風の声をきき、

風に学んだのです。

 

 

「 さっきまでの不快感は、

風が悪いのではない・・。

風に抵抗する私の意識が、

私自身をつらくしていたんだ。」

 

 

抵抗しているから

無意識に入ってしまう余分な力が、自分に、不快感を発生させていただけで、

風はただ、あるがままで 何も悪いことをしていない。

 

 

 

 

私は、その瞬間、風が運んできてくれた、その「気づきの言葉」を胸に灯したのです。

 

 

 

人生で巻き起こる、運命の向かい風では、うまくいかない時 というのが、どんな人の人生にもあるけれど、

 

 

そんな時は、

 

「現実に抵抗すると、つらさが長引いてしまうんだ。

 

 

 

それよりも、変えられないものは、柔軟に受け入れて、

抵抗しないで、

ただ、顔をあげて、受け入れて行く。

 

そうすれば、苦痛は去り、

すべて、必要なものが、必要な場所に収まりすべてがうまくいくのですね。」

 

 

 

 

それは、風が教えてくれた真理の言葉でした。

 

 

 

風は強く、冷たかったけれど、

運んできてくれた真理は、

優しく、励ましに満ちた

あたたかいものでした。

 

 

 

強風、突風の多い最近の地球。

 

 

 

電車が止まったり、傘かきくかしら?と心配で

天気予報とにらめっこする事も多くなったけれど、

 

 

心配よりも、その風があなたに何を語りかけているか、

 

 

 

時には、そんないのちの言葉に、心をひらいてみませんか?

 

 

 

自然は私たちを、いつも祝福していてくれるのです。