受容の法則

aj052_l はな

 

 

『きらい』が優しく消えた時、問題は溶けてゆきます

 

 

 

今日は私のちょっとユーモラスな体験からの気づきをわかちあわせてください。

いつかこんなことがありました。

 

友人たちと皆で楽しいティータイムの時のこと。

 

楽しくお話をあたためていると、一匹の巨大なハエさんがやってきました。そこには、私を含めて5人の人がいたのですが、なぜか私達のうちの一人の友人めがけてハエさんは飛んできました。

 

 

少し大きいハエさんでしたので、羽音も大きく、存在感もあって、飛んでるとみんな避けてしまうくらいのハエさんです。

 

このハエさん、なぜか一人の友人にばかりまとわりつきました。

 

その人のお洋服だって清潔だし、何かを食べていた訳ではなかったので、特にまとわりつく理由など見当たらないのに、何度もやってきます。

 

このハエさん、なかなかにしつこかったのです(笑)

 

はらっても、はらっても、はらってもまとわりつくので、まとわりつかれた女性はだんだんイライラしてきて、「もう!なんなの!」と思わず叫んでしまいました。

 

 

 

かなりのイライラ波動が出たので、彼女が叫んだ途端、まわりの空気がさっ!と悪くなってしまいました。

 

 

みんなが、彼女に気を使い始める、そんな空気感。

 

 

そこで、私はあえて意識的にこのエネルギーをぬりかえてみたいと思いました。

 

 

私は、言葉の力を使ってこんなふうにしてみました。

 

「大丈夫よ。このハエさんはきっと神様の天使だから、とまった人には幸せがやってくるのよ。」

 

 

さっきまでイヤな事の象徴だった「ハエがとまる」という状況の意味を、言葉の力でユーモラスに変えてみたのです。

 

すると、友人たちはどっと笑って

「わあ!幸せがくるなら私に止まって~」「いやいや私にきて~」とみんな大爆笑。

 

さっきまでまとわりつかれて、イライラしていた彼女も、思わず笑ってしまい「幸せがくるならいいわね」と吹き出していました。

 

 

すると、不思議です。

 

「こっちに来ないで!」という気持ちが、「おいで~」という意識に変わると、その途端に何かがほどけたように、ハエさんは彼女をはなれて去っていきました。

 

本当に光を教えてくれる天使でしたね。

 

 

 

pp06_d08 ま

 

 

 

 

また、別な日にこんな事もありました。最近カフェなどでも、タバコの分煙を配慮してくださるようになりましたが、まだ分煙が進んでいない頃のこと。

 

 

私はまた別な友人たちと喫茶店でお茶を飲んでいたのですが、隣のボックス席から流れてくるタバコの煙がちょうど私達の中の、ある位置に座っていた人の場所に流れていっていました。

 

その位置に座っていた友人は、実はタバコが本当に嫌いな人で、何度も何度も流れてくるタバコの煙にだんだんイライラしてきたようで、煙を手で何度もはらい、隣でタバコを吸っている方をふりむいてにらんだりし始めました。

 

隣の席の方はかなりのヘビースモーカーで、煙はもくもくです。

 

 

私が座っていたのは、彼女の向かい側で、私の席には風向きの関係なのか煙は全然流れてきていませんでした。

 

私もタバコは吸いませんが、よほど体調が悪いとき以外は、特に神経質になる方ではなかったので、私は煙で居心地が悪そうな彼女に声をかけ「大丈夫?よかったらこちらにどうぞ。場所かわろうね」と申し出ました。彼女は「ありがとう~助かるわ~」ととっても喜んでくれて、私達は席を交代しました。

 

 

 

ところが!

 

 

さっきまで、私が座っていた時には煙はまったく来ていなかったはずなのに、まるでセンサーでもついているように、煙は流れを変えて彼女を探し当て、ついていったのです。

 

 

さっきまでもくもくだったはずの場所に座ったはずの私の席には、煙はなく、さっきまで安泰だったはずの場所に座った彼女は再びもくもく。

 

 

白くたなびく煙が彼女についていくのを見て一連の流れを見ていた他の友人たちも「え~なんで!」とびっくりしていました。

 

 

さっきまで、彼女が苦しみ 煙がもうもうだったはずの席に座った私には、もう煙は来ません。

 

彼女は煙に弱いのでしょう。

半泣きになりながら、「なんで~~!」となっていました。

 

 

その友人は、「愛のエネルギーの法則」といういのちの視点に興味をもってくれている人でしたので、私は「ねえ試してみない?」と話しかけました。

 

 

「こうしてみて?胸に手をあてて、自分のいのちにこう話しかけるの。

 

『私は、煙を嫌う気持ちを手放します。なにかを嫌う気持ちを手放します。許せないという気持ちを手放します。その手放すチャンスを与えてくれてありがとう』

そう煙さんに感謝するのよ。」

 

 

友人は、あまりの事に「!」となりながらも、素直にやってみてくれました。

 

胸に手をあてて、「嫌いを手放します・・。」と。

 

一同、そんな彼女を見守りました。

 

 

すると、彼女が祈った途端

すすす~!と、煙がゆらいだかと思うと、煙は流れを変え、彼女からそれて、空中に消えたのです。

 

 

それを見ていた他の友人たちは、

「ええ~!すごい!!」とびっくりしていました。

 

 

 

pp06_d06

 

 

 

 

受容の法則

 

 

そう、時に愛のエネルギーの真理は、私達の暮らしの中でこんなふうに姿を表します。

 

 

目には見えない愛のエネルギーの法則は、目に見えてこの世に現象となって現れます。

 

 

不思議なもので、私達はよくいろんな暮らしの場面でこれをやります。

 

本当に嫌なのに、嫌いなのに、その嫌いなものから逃げても逃げても、逃げられない・・。

 

 

ハエさんを引き寄せていたもの、煙をひきつけていたもの、それは何かというと、その人の中の「嫌い」という否定の気持ちでした。

 

 

そのものを「嫌い」「絶対認めたくない」という「否定」の気持ち。

 

 

それを握っていると、それが嫌いなものを引き付ける磁石になるんです。

 

そうすると、その人の中から出ている嫌いエネルギーが引力になって、嫌なものをひきつけてしまう。

 

 

しかし、その嫌だと感じる何かがしつこいのは(笑)

あなたが、その苦しみを手放すチャンスをくれているんですね。

 

 

それに気づいた時に、その経験は終わります。気づいたのですから、もういりませんものね。

 

だから、自然に離れていくのです。

 

苦しみが終わるのです。

 

その日、彼女のもとにタバコの煙はもはや いかなくなりました。

 

「嫌い」は認めないエネルギー。

「否定」のエネルギー・・。

 

嫌で不快な経験は、それを手放すチャンスを与えてくれているんですねと気づきますと、エネルギーは一瞬で変わり、体験が変わります。

 

 

それは、あなたが変わるチャンスをくれます。

手放すチャンスを与えてくれます。

 

だから、むしろ「おいで」と招き、「受け入れた」時、あなたは、その苦しみを終了することができます。

 

 

聖母意識は究極の女性性エネルギーです。

女性性とは「受容」

だから、あたたかく、優しく、受け入れ、受け止めた時、あなたに幸せが始まるんですね。

 

どうぞ、今日も優しく、あたたかく、人生を受け止めてゆきましょうね。