思いやりの時代
先日、お仕事の関係で
はじめて訪れた土地で、
小さなお楽しみにと
おみやげやさんをのぞいていた時の事。
心あたたまる光景に出逢いました。
そこには、店内で同じようにおみやげを選んでいたらしい、
女の子とお母さんが
いらっしゃいました。
女の子は10才くらいでしょうか?
旅の思い出に何かひとつ、
お母さんにお品を買ってもらえる事になっていたようでした。
ふたつのお品を女の子が迷っていて、
最終的に、決めたものを
お母さんに持っていったようです。
すると、お母さんは女の子に、話しかけます。
「これにするの?
さっきのより、こっちの方が
ときめくのね?
」
大きく頷く女の子。
お買い物の動機が、ときめき!
当たり前のようで、
多くの私達の中では、なかなか当たり前にできないこの純粋さ。
ふたつのもののうち、
どちらにするか、を選ぶのに、
どちらの方が、長く使えるかとか、無駄にならないかではなくて、
どちちの方が、ときめくかで決める。
おかあさんが娘の買いたいというものを、買ってあげましょうと「OK」を出してくれるものは、
女の子の胸を ときめかせてくれたもの だなんて。
私はそのすてきな母と子の会話の瞬間に、
ちょうど横を通りすがり、
何気なくその会話が耳にふれてきたので、なんだか嬉しくなりました。
感動さえしていました。
すごい!何気ない人の暮らしの中でに、こんな喜びの生き方が
自然に生きておられる方がここにもいらっしゃる。
喜びから生きる、女神の時代の生き方が、少しずつスタンダードになって、気づく気づかないに関わらず
私達の日常に当たり前に広がっているのですね。
はじめて訪れた地で、
なんだか応援されているような、
心強ささえ感じたものです。
例えば、
「おかあさん」という存在が、
喜びから人生を生み出す この、
満たされた気持ち、満たされたエネルギーを
知っているという事。
それは、地球のおかあさんという存在が、心の大切さを知り、
波動は選べること
自分の感覚を満たすことの豊かさを知っていると、
次の世代のいのち達は、
自分の魂のエッセンスにあるものを、
人生に表すことを怖がらなくなるでしょう。
両手にかかえきれない幸せを
創造し、受けとることを
子供たちが 怖がらなくなります。
魂の学び。
いのちの英才教育とは、
人生は、本来「喜び」である事を思い出すことです。
おみやげやさんでほしいものを、ひとつ買う、小さな瞬間の小さな選択さえ、
「どちらにときめくの?」と
そこにある いのちの声を
大切に扱う事を応援してあげること。
それは、自分を大切にし、
自分を愛する事を選ぶことで、
愛はそこから始まります。
そして、愛があふれた場所には
その人の魂が、
生まれる前に選択した
「健全な運命」があたたかく展開し始めます。
「おかあさん」という存在が、
その大切なエッセンスに耳を傾ける事の大切さを知っていると、
子供たちは、自分のエッセンスを
そのまま表現する事ができるので、
人生が生きやすくなるのです。
通りすがりに出会った
おかあさんは、小さな女の子のお買い物にさえ、
優しい心の使い方を、自然に会話していました。
「予算があるんだから、こっちにしなさい」でも、
「こんなもの買ってどうするの?」でも、
「これがいいじゃない?」とお母さんの趣味を押し付けるでもなく、
小さな雑貨を買い求める瞬間さえ、
採用されていたのは、
「女の子の心をときめかせるもの」という 思いやりのある動機。
自分の子供として生まれてきた魂が、幸せを感じるときめきを 思いやる在り方。
なんてステキなんだろうと、
あたたかい気持ちになりました。
ああ、こうやって、
私達の心の内側から、
時代が変わってゆく、
世界が変わってゆく、
地球が変わってゆく。
あたたかい色に、ぬりかわってゆく。
やがてこの小さな女の子も、
おかあさんになって、
また、あたたかい生き方が
当たり前に伝わってゆくでしょう。
通りすがる時に、背中からそっと祈りました。
どうぞ、そのまま
たくさんたくさん、ときめきが重ねられてゆきますように。
そのいのちをうるおす 小さなときめきから生まれる
大きなエネルギーは、やがてあなたの人生を拓いてくれる道になるから・・。
そして、この地球を
幸せな愛のエネルギーで満たしてゆくのですね。
一人の心からの喜びの波は、
この星の人類意識をあたたかく力づけてゆきます。
こうやって、
日常の真ん中から、
世界は変わってゆくのです。