手をあわせる
聖母の合掌
胸の前で出会う優しいこころ
聖母界には、優しいしぐさがそっと灯されています。
宇宙における、聖母たちの合掌にはそっと示されている聖母界ならではの特徴があります。
その特徴とは、合掌の形です。
聖母界の合掌は、つぼみ型。
少し、手のひらをふくらませて、つぼみの型をつくるのです。
これは聖母光線上の女神たちが、いのちを優しく包み込み祈る時の優しいしぐさなのです。
手と手を優しく合わせた、その手の間に私達すべてのいのちを優しく包み込んでそっと温めて下さっているんです。
優しい優しい、母なるものの祈りのお姿です。あたたかい形ですね。
いつの時も、すべてのいのちをあたたかく 優しく包み込んで下さる祈りの姿です。
思えば、魂の誕生日を迎え 聖母の真理を学び始めた頃に、最初に習った天のお作法は、『合掌』でした。
手をあわせるという統合エネルギー。
すべてはひとつ
魂の誕生日を迎えた直後、聖母意識が優しく優しく教えてくれたのです。
『手をあわせる』という優しいこころを。
『合掌は天のご挨拶。そして深い天のセラピー。
二つの分離しているものを、再びひとつに溶けあわせ、統合できる優しい天の作法なんですよ。
自分が拝むものに敬意をもち、大切に尊んでいるという気持ちを表す、これは宇宙の言葉なのですよ。』
『合掌は二つの離れたものを、ひとつに結ぶ 優しい天の調和をそこに生み出すのです。
片方の手のひらが自分。もう片方の手のひらが、拝む対象と思って、そのふたつのものが、あなたのあたたかい胸の前で優しくひとつになる・・拝んでごらんなさい。
あなたの胸の前でその二つが優しくつながり、ひとつに出会うとき、一段上の新たなエネルギーが生じるのです。』
優しく手を合わせ、祈る。
お人と出会えた時は、出会えた事に優しく手をあわせる。
すると、あなたの中心から統合のオーラがあふれだし、あなたを包むのです。あなたの中の無意識の分離があたたかくつながって、それまで通っていなかった心の領域にも、エネルギーが通い始めます。
お人に手をあわせるのは、人前で少し照れちゃうという時は、心の中だけで いいので、イメージを思いうかべて、胸の中だけでもそっと手をあわせてみませんか?
お人を大事にできる。
お人を尊べるのは、宇宙の高波動を表現する意識なのです。手をあわせる、そのひとつひとつの合掌が、あなたの波動をひきあげてゆきます。
合掌は、宇宙へのアンテナのようなもので、自分のこころを天に通わせて行く優しいお作法なんです。
いただきます!とごはんに手をあわせる。
ありがとうございます、と手をあわせる。
失敗しても、包まれてしまい、涙の中でそのありがたみに手をあわせる。
手をあわせられるって、心があたたかくなるんです。
心が冷たい時は、手をあわせることがむずかしいですね。
でも、そんな時も、一歩だけ前に出て、手をあわせると、あなたの中に 宇宙のあたたかみが通じてきます。
宇宙から、あなたのもとへ 愛があふれてきます。
のりこえる力が、流れてきます。
自分ではできないと思っても、手をあわせる度に、愛する力が通じてくる、流れてきます。
手をあわせる度に、天界の優しい力があなたの合掌めざして、いのちいっぱいに流れてくるのです。
手をあわせる度、あなたの波動は愛にあふれます。あなたの波動が上がり続けます。
合掌は、天に心を通わせる優しい作法です。
天のお作法を聖母から学び、私は手をあわせることで、その瞬間通ってくる美しい力の心地よさに、なんとも幸せにな気持ちになり、その天上のしぐさに恋をしてしまいました。
知った時は、水にも、家にも、読んだ本にも、手をあわせていました(笑)
でも、一番助けられた時があります。
合掌、手をあわせるという天の作法に、私が救われたのは、現実を受け入れられず、立ち尽くしたその時でした。
状況があまりに大きなことすぎて、とてものりこえられないと強烈なおびえを感じた時・・。
無理です。無理です。さすがにこれは無理です、私には越えられないとおびえた時。
または、優しさはわかる、包みたいとも思う、でも私は何もしていないのに、何故そうしなければならないのだろう?と、わたしのエゴが暴れて動けなくなった時など。
その度に、
『拝んでごらんなさい。』
そう教えてくれた、聖母の声を、私の魂が思い出してくれました。
だから、震えながらやってみた事があるんです。
おびえていましたが、その『おびえの気持ち』そのものを 拝んでみました。
自分のエゴの、暴れている気持ちそのものを拝んでみました。
特になにかを期待した訳ではありませんでした。しかし、手をあわせた途端・・。
ふっ。
あれ?楽になっちゃった。
手を合わせた途端、ふわっと何かが軽くなり、なんとかなりそうなアイディアが、うかんできたのです。
まぐれかしら(笑)と、次のエゴに出会った時も、心はまだ嵐のような時でしたが、手をあわせると・・。
ふっ・・。
あっ、やっぱり楽になった。
まるで暗いお部屋に、ふっとキャンドルが灯るように、何か美しい力が灯って、らくになると共に 優しい力が通ってきました。
天のセラピーってこういう意味なのですね。
その時、やさしい声が内側に灯りました。
『怖れやエゴにまかれている時、その波動の中からなんとかしようとしても、無理でしょう。
カルマから出てくるものは、カルマだからです。
でも、わかりましたね。
そのカルマを拝んであげると、あなたと、カルマとの間に隙間ができて、離れるのがわかりますね?
それまでどっぷりとカルマに浸かったいた心が、拝むと、拝まれるカルマと拝んでいる自分に分かれるでしょう。
カルマさんとは、かつてのあなたの凍えた気持ちなのですから、優しくしてあげるんですよ。
よく学んでいてくれた魂の残り香なのですから、ありがとうと手をあわせるんですよ。』
『 そうすると、拝んでるあなたは、すでにハイヤーセルフです。
だから、宇宙があなたに常に愛を与えてること、足りないものを加え、力が足りない時に共に持ち上げる力を、いつの時も送っていると、伝わりますね。』
拝むことは、自分をひきあげてくれる力なんですね。
今日、すべてに優しく手をあわせてみませんか?
宇宙は、あなたを常に助けてくださるのです。