楽園からの手紙~2018(10)グレースビーチ
そして、いよいよ私達はマウイ島を離れる日がきました。
飛行機で、再びオアフ島へ戻り、
ワイキキへ。
しかし、静けさが満ちていたマウイから戻ると、ワイキキは賑わいがあり、とっても現代的な街の姿が、なんだか不思議な気がしました。
山の中の静かなヘイアウから一転。
近代的なビルや、ブランドのお店が軒並み並び、日本人もたくさん。観光客が行きかい、都会ならではの活気に波動を調整するのに、少し時間がかかりました。
オアフ島でもいくつかスケジュールは入っていましたが、
しかし同行の皆さんが少しお疲れになったようで、なるべくゆっくりなさりたいとの事だったので、少しだけですが、何も予定がないぽっかりあいた時間ができたのです。
実は私が今回の旅で希望していたのは、ハワイの自然にふれたいという事と、モロキニを遥拝できる海、そしてマウイのヘイアウでの祈りだったので、オアフ島では何もリクエストを出していませんでした。
でも、ぽっかりあいた時間ができた・・。
それなら、大いなるものに向けたこの旅の感謝と、また大切な気持ちを確認する祈りの時間を持ちたくて、どこかご縁のある神聖な場所のオーラにふれてみたくなりました。
それに適した場所はないかなと思いました。
どこか神聖なゾーンはないだろうかと、
それで、マネージャーとひそかに情報収集を始めました。
「この日、この時間内でいける祈りにふさわしい、私達が導かれている場所。」
この条件にフォーカスして、情報を集め始めました。
惹かれる神聖なスポットがいくつかありましたが、どれもたどり着くのに、時間がかかるようで、もし行ってしまったら 次のスケジュールまでは間に合いそうもありません。
行きたかったけれど、今回は違うのね。ここでもない、ここも1日かかっちゃう、ここも無理。
いくつもの神聖スポットが候補に上がりましたが、時間と条件があわず、今回ではないのねと通りすぎていきます。
そこに、キラッと一ヶ所。
え?と拍子抜けするくらい、今いる場所のすぐそばに、神聖なセレスチャルスポットの海があるという情報がアンテナにひっかかってきました。
あ、ここだ!と、マネージャーと二人同時にその同じビーチを見つけました。
ここがいい!ここにしましょう!と。
それはワイキキにある ハワイ語で「カヴェヘヴェヘ」と呼ばれている海でした。
ちょっと舌を噛んでしまいそうなユニークなお名前ですね。
ワイキキがあるオアフ島は今や、日本でいえば、銀座か表参道などのようにおしゃれなブランド店が並び、コンクリートのビルがたち並んでいます。
けれど、古代ハワイでは、ワイキキはマナが宿る癒しの地と言われていて、病気を治療する大切な癒しの海だったそうです。
ワイキキという名前はハワイ語で、ワイは「水」 キキは「湧く」という意味だそうですね。
マナが宿りいのちを癒す水が湧く聖地、それがワイキキです。
そしてこのワイキキにあるカヴェヘヴェヘという海は、海水と真水が交差して混ざっている場所で、一際
マナが強くヒーリングパワーが宿されていると、古代ハワイアンの方々が大切にしていた海なのだそうです。
ハワイアンのスピリチュアリティは本当に素敵ですね。
古代ハワイアンでは、病気は自分の過去に選択した心の持ち方と、いのちの美しさにそぐわない、自分にとって自然ではない行動から生み出される汚れの結果が病だとして、
病になったらこの海で、身を清めて自分をほどき、生まれ変わる病気治癒の祈りを捧げたのだそうです。
この水にふれて、いのちがよみがえるのです。
カヴェヘヴェヘは、ハワイ語で「除去」という意味で、病気の原因になっている心の曇りを除去するという意味なんですって。
いのちの力を甦らせる 聖なる水が湧く場所。
委ねることで、ゆるされ、甦る 水が湧く場所。
まさにグレースファウンテンの世界です。
とても聖なる親しみを覚える水の聖地カヴェヘヴェヘ。
私はその聖なる海の水を介して、いのちの源に感謝したいと思いました。
カヴェヘヴェヘには、そこが聖地であった事を告げる看板がひっそりと立っています。
導かれて、それに素直に従ってみて、
何故私がそこに招かれたのか、驚きと共に感動したのです。
何故なら、いのちを甦らせる癒しの海、このカヴェヘヴェヘの海は、な、なんと、別名
「グレースビーチ」
と呼ばれているとわかったのです。
いのちを甦らせる、恩寵が打ち寄せるビーチです。
え、グレースビーチ???
私達は顔を見合わせました。
スケジュールの都合で、どうしてもここしか行けなかったから、
けれど、それでたまたま見つかった場所カヴェヘヴェヘ。
惹かれるままに、
何も知らずに動いたら、
そこはいのちを甦らせる ゆるしの海で、別名グレースビーチと呼ばれている・・。
偶然なんかない。
癒しの聖地、グレースビーチ、カヴェヘヴェヘ。
その幸せな偶然に、私の胸は高鳴りました。