新しい時代に向けて、私たちはたくさんの愛の真理を
思い出していかなければならない時期を迎えています。
でも、その前に今多くの皆様が自分を支える支え木を
必要としておられるのではないかと思います。
誰でもつらくて仕方がないという時が人生には訪れます。
すべてに意味があるとわかっていても、魂が何を学んでいるのか、
考える暇もなくただただ走らなければならないという時があります。
それが今だという方もたくさんいらっしゃるでしょう。
人間は誰でも、心が健康なら、頑張ろうとする力を持っています。
やるしかないから『頑張ってみよう、頑張ろう!』そういう力を湧かせます。
でも一人になると、虚しくなり恐れに見舞われてしまう、
明日がくることさえ怖くなる、そんな日もきっとあるのではないかと思うのです。
時には、目の前の現実があまりにも大きすぎるようにみえる時にはそうでしょう。
心が疲れてその源を見失い、そういう時期には、
頑張ろうという気持ちさえ出てこなくなる時があります。
もし、あなたがそういう状態にいて、
でもそれでも次々やってくる現実に追いたてられたように感じて、
ないと感じる力を搾り出すようにして頑張っているとしたら。
きっと『頑張ってください』という誰かの優しい声でさえつらく思えることでしょう。
耐えきれないと感じているのに~。
例えば、あなたが誰かを支えていて
自分が弱くなってしまったらその均衡が崩れてしまいそうで、
頑張るのをやめられない時、そういう時には・・。
忘れないで。
私たちは天と地に橋をかける虹のように二つの世界に愛されて存在しているのだという事を。
あなたが孤立無援で、回りを見回してもどこからも
助けがこないと感じている時でも
肉体を越えた遥か彼方のいのちの世界から、確かな助けはやってきます。
大宇宙の聖母波動は、いのちにとって優しい木であり泉です。
例えば明かりがつかずに真っ暗で、さみしくなった時
何もかもが混乱し怖くなっている時
キャンドルが点せたらほっとして嬉しいけど
物質がなければそれさえできない時もあるかもしれませんね。
でも私たちはいのちという優しい存在です。
形を越え、物質を越えた本質のやわらかい自分を持っている霊的な存在です。
私たちは優しい宇宙。
私たちは優しい光。
エネルギーそのもの。
という事は、私たちはすべてを持っているのです。
今自分の手元にキャンドルがなくても、
私たちは今すぐ心の中でキャンドルを点すことができます。
心の中に今すぐ、ぽっとキャンドルが点るのをイメージしてみてください。
心の中に、あたたかい炎を点しましょう。
あたたかく優しい炎を・・。
けっして消えない炎を。
まわりを優しく照らす炎を。
心に明かりを点す
ここから、エネルギーが変わりはじめます。
あなたの心の中の明かりはあなたを優しく支え、
あなたを守るでしょう。
あなたの胸の中に点る優しい炎のあたたかみを感じてみてください。
その炎をイメージし、感じてみると
その炎の気はなんだか優しげで、あなたを労る、
優しい思いやりのような響きがある事に気がついてみてください。
あなたさえ気づいていない痛みやショックをあたたかい毛布でくるんで
あたためてくれるような、慈しみの響き、あたたかみをその炎に、感じませんか?
それはあなたを支え、応援してくれる守護の世界の愛がそこには点っているのです。
霊的世界とのつながりは、私たちを支えてくれる勇気と愛の力の源です。
そのあたたかい力があなたとひとつであると気づいた時、
その力はあなたの優しい支え木となるのです。
あなたの胸の中のみ明かりには、例えば炎が何重もの層で重なってひとつの炎であるように
あなたを守る天界のご守護界の優しさが重なってあたたかく点っています。
あなたを今、支えているいのちの世界の優しさがそこに確かに存在しているのです。
そのみ明かりの愛の力に心を預けて、
耐えきれない時は、どうぞその光りの支え木によりかかってください。
もっともっとあなたの一番奥深くで輝く、『御心』に溶け込んでゆくことです。
人は力を他に預けて、誰かに依存すると自らの力は弱くなってしまうものですが、
その依存とは違う清浄で素直な心の領域で、大きな力に自分をまかせてゆくと
逆に自分の力が戻ってきて、深い安心感がわいてきます。
あなたが、あなたを支える大きな宇宙の優しさを信じて、その力に苦しみを預け、
心を溶け込ませてゆく、大きな宇宙の真心に自分を帰してゆく・・。
一人で頑張ろうとせず、より大きくてあたたかい愛のエネルギーを
自分の中に通してあげるのです。
そうすれば、不思議なあたたかいいのちのしずくが充満し、
あなたは大宇宙の優しさに芯まで溶けて、癒されてゆきます。
あなたを支える宇宙の愛に信頼をよせ、
鳥たちが、優しい樹木の枝に休息の安らぎを見出だすように、
愛を見つけてよりすがり 心をそこに帰してゆく。
苦しいときは、いのちの世界の大きな慈しみから離れてしまった心を、
その大きな慈しみの中へ戻してゆく~魂のふるさとの波動へ帰ってゆく。
その愛への帰還を『帰依』といいます。
例えば特定の宗教をお持ちではなくても、心の深いところで知っているぬくもりに心を合わせる、
それが帰依するという宇宙の始まりです。
赤ちゃんが、おかあさんの背中に自分のいのちをまかせきって、安心しきっている姿・・。
聖なる母性の愛は、あなたを支える支え木です。
いつも心の内側から優しく輝いて、あなたを支えているのです。
絶えることなくあなたの為の愛はふり注ぎ、
あなたは守られてゆきます。
自分を信じましょう。
自分の中にこめられたあたたかな愛の力を信じましょう。
そしてあなたが再び、立ちあがってゆく姿は、
次々と明かりがつくように、天の心に喜びを伝播させるでしょう。
今はどう立ち上がるのか、その方法が見えなくても、
自分は立ち上がるとまずは決めてください。
今は弱くなっていてもいい。
完璧じゃなくても、ダメでもいい。
今日は枕を涙でぬらしてしまうけど、明日は笑顔で立ち上がると決めましょう。
あなたが決めた時、
あなたを支える天の力との接点ができるのです。
そこからエネルギーは変わりはじめます。
あなたは心のあたたかい所から、いのちの世界の豊かな協力をひきよせ始めるでしょう。
人間の力では、どうしたらいいのかわからない事でも、天の力とともに仕事をすれば、
素晴らしいことが自然に整い実現するものなのです。
何もなくても、あなたにはすべてがある。
今も、あなたのそばには優しい協力があることを、どうぞ忘れないで・・。
そして、この上もなく幸せになることを、けっしてあきらめないでくださいね。
聖母界の光彩散華とともに、祈り続けます。
『すべてのいのちがお幸せでありますように』
姫乃宮亜美