あらわれれば消えるもの(5)
私達はもともと『愛』でした。私達は、もともと『あたたかい愛の光』でした。その光は消えることなく、今も「本当のあなた」として、心のあたたかい場所に輝いています
私達は、あたたかな神様の分け御霊です。
分け御霊とは、ひとつの『創造主』と呼ばれる源の神の光を ひとつのキャンドルだとイメージしますと、そのマスターキャンドルから、私たちみんなの全員分の、胸のキャンドルに、炎を分けて頂いたような、やさしさ、それが「分け御霊」ということです。
一番はじめの源から分かれて移して頂いた炎は、マスターキャンドルの最初の炎と、何ら違いはありませんよね。
まったく同じ炎がそのまま灯っています。
神様から分けて頂いた同じあたたかい炎が、私達自身なのです。
だとしたら、私達もまたやさしい神様そのものの炎です。
これから神様になるわけでも、これから愛になるわけでもなく、
私達は今、この瞬間も神様であり、愛なんです。
この内なる光のあなたは、
実は一度も傷ついたこともない、一度も汚れたこともありません。
本当のあなたは、『無垢なまま』『綺麗なまま』『やさしく幸福なまま』なんです。
本当のあなたは、今この時も無垢なまま、美しいまま あなたの中で輝いているのです。
ただ、その優しい光がたくさんの感情カルマの 厚い雲に覆われてしまっているだけなのです。
光はあるのに、その光が微塵も表に出てこれないくらい、その存在を感じられないくらい、しっかりと覆われているのです。
私達は心の中に、本当の自分に抵抗することによって、抑圧し固めてしまったたくさんの感情をかかえています。
怒り、恨み、憎しみ、罪悪感、劣等感、恥の感覚、自己否定、自己嫌悪等・・。
愛や優しさや幸福の感覚よりも、その光を覆っている感情の衣の方が、先に感覚にタッチしてくる為、
私達は『自分』とは、その覆われている雲だと、誤解しているのです。
自分の本性はきっとどうしようもなくダメなんだ、とても恥ずかしい、汚れていると感じてしまうのは、本質の光を覆っている雲の方を、自分なんだと、焦点をそこに当ててしまっているだけなのです。
本当のあなたは、その感情の雲のさらに奥に、輝いている光の方なのです。
けれど、私達の光をかくす為に、覆っていた雲の感情におびえ、それを抑えるのに必死なのです。
これが苦しみのもとで、
悩んでいる現実がほどけず、膠着したまま、長引いてしまう理由です。
本当はあふれてきている感情を、素直に 受けとめて あたたかい愛の心で 包んであげることが難しいのです。
「こんなこと思ってはいけない。」
「こんな事を考えてはいけない。」
「こんな感情があってはならない」
「これは悪い感情だから、出してはならない。」
「こんな感情があったら恥ずかしいから、隠さなければ」
そう、自分を抑え、ありのまま、感情の感覚を感じてあげられないでいます。
私達の現実は、内なるエネルギーの結果の世界です。
苦しい感情カルマは、「表」に現れたら、本当は消えて行く、その時を迎えているのです。
嫌だと感じるきもちに
感情は、自分を覆うために使っていたものは、これだったんだと まずは確認する為に、現れます。
苦しみが現実に表出したら、或いは自分が、確認できる顕在意識まで現れたら、
そのバイブレーションは、もう消えて行くプロセスに、すでに 入っているのです。
感情は、自分自身に確認され、あたたかい心で受け入れられると、苦しみをキープすることができず、
あなたを通して宇宙へと解放されてゆくでしょう。
けれど、私達がそのプロセスを忘れていたので、強く自分をせめたり、嫌悪してしまう為に、
再び、強力に感じないように 強く抑圧をしてしまうので、出てきてくれたカルマは、解放されずに、
もう一度、中に戻ってしまうのです。
怒り、罪悪感、自己否定、憎しみ・・。
人類全体に嫌われ続けた感情たち、
私達のつながっている集合意識を巡りながら、今日はあなたの心から、怒りが、悲しみが、不安が、無力感が、あらわれています。
否定され、嫌われ続けた感情カルマ・・。
気づいた人から、あたたかく、
自分の内なる感情、感じたくない感情、はげしい感情、認めたくない感情を、抑圧ではなく、
愛で気持ち理解して、受け入れる 内なる自分への向き合い方を、成熟させてゆく時、
私達がつくりだす現実は、、変わりだします。
私達の現実が、変わりだします。
そうやって、私達ひとりひとりの心の内側が変わる事で、地球が変わります。
内なる深いところにいる、自分をあたたかく許し、受け入れる、
深いやさしさ
深い理解、
深い思いやりを自分に向ける術を、学ぶとき、
この惑星が美しく変わり出すのですね。
惑星じたいの進化と変化は、そこに生きている私達の心の中の態度が、
あたたかくなることで
変わりゆくのです。