マドンナチャイルド(1)~聖母界の子供達
ようこそ、聖母界の子供達
私は街を歩いていると、時々とても強い視線で穴があくほど見つめられることがあります。
その視線は、時には乳母車の中から、時にはお母さんの胸や背中から、お母さんに手をひかれたかわいらしい瞳から届いてきました。。
こちらがちょっと恥ずかしくなるくらい、真剣に、必死に、一生懸命私を見つめてくるのです。
赤ちゃんや子供たちがあまりにも一生懸命強烈に私を見つめるもので、気がついたお母さんたちから「すみません」と謝られてしまうこともあります。
私は思わずにこにこ手をふりながら、心の中でいつも話しかけるんです。
『聖母界ご出身ですか?ようこそ地球へ。先発隊のわたしもがんばっていますよ。』
優しさを使命とする子供たち。
私が手帳にいつも挟んで 大事にしているお手紙があります。
色えんぴつでチューリップの絵とともに、たぶん私をかいてくれたらしい(笑)かわいい絵とともに、たどたどしい文字で、もったいない程ステキなメッセージがかかれてありました。
「あみさん、いつもわらっていてすてきですね。」
「あみさん、あなたがはなしだすと、わたしのこころが おちつきます。」
「あみさん、ひかってるみたい。あなたが、ひかってるとわたしはほっとします。」
小さな子が一生懸命書いてくれたお手紙。かわいいメモ帳に綴ってくれたかわいい文字と絵をお母様が私に届けてくれました。
私はそのお手紙の優しさに本当に心動かされ感動して、この優しい子供たちが生きやすい、働きやすい地球となりますように、この星の優しい意識をひらく為に頑張ろうと祈りました。
その気持ちを忘れないように、時々このかわいいお手紙をひらいては、優しい子供たちに何ができるだろうかと、祈りを捧げています。
そのせいでしょうか。
今までの地球にはいなかった、天使みたいなやわらかさをもつ子供たちによく出会うようになりました。
それは、源の聖母光線から地球に生まれてきたやわらかい魂たちで、聖母界の優しさ、あたたかさ、やわらかさ、包容力、そして清らかさを広める為に生まれてくる子供たち。
自然でありながら、ただ人生を楽しんでいるだけなのに、その子がいるとまわりが優しい気持ちになったり、調和してゆきます。
私の人生には、女の子も男の子も、そういうやわらかい子どもたちとの接点がよく現れるようになりました。
そんなやわらかい魂である子供達の内の一人、ある男の子と出会った時のこと。
その子は、オーラにとても綺麗な光の放射があふれている10才くらいの男の子なのですが、雰囲気に独特のやわらかさがありました。
その日は子供達がたくさん集まっていて、年齢が様々でしたが、楽しそうにみんなで遊んでいました。子供たちが遊んでいると、きゃーきゃーわーわーと、とても賑やかになりますね。その内一番小さな女の子がおもちゃをとった、とられたと子供同士でケンカになり、泣き出す子がいたのです。すると、その男の子は泣いている女の子に、穏やかにやさしく こう話しかけるのです。
「ね、笑顔をみせて」
その言い方がなんとも優しくてやわらかいのです。
その子をみていると、こちらか思わず恥ずかしくなり、自分を省みたくなるくらい純粋で優しい。心に刺がなくてとても美しい。
そして、その子の若いお母さんもまた、心の純粋な人でした。
とても純粋で綺麗な魂の男の子。
しかし、あまりにやわらかく純粋すぎるがゆえに、今の地球ではこういう子供達は実はまだまだ、生きづらくて大変です。
現在まだまだ、人類の大半が内なる神を見失っています。内なる愛からではなく、内なる恐れから社会のシステムができあがっていますから、生きづらさにあえいでいる子供達がとても多いですね。
優しい感性で生きようとすると、辛くなったり、傷ついたりするのです。
この子も優しすぎるので、とても傷つきやすくて、どのように扱ってあげたらいいのかと、お母さんも戸惑い悩まれていました。
実はその日、そのほほえましい親子を拝見していて、気づいたことがありました。
男の子が道端の四つ葉のクローバーを見つけて、嬉しそうに「おかあさんおかあさん、見て見て、四つ葉のクローバーだよ。おかあさんにあげるよ。」そういって、おかあさんに走りよりました。
しかし、そこは駐車場だった為、おかあさんはたまたま忙しく荷物をもって歩いていて、車にのりこむのに精一杯。
けっして、拒絶した訳ではなかったのですが、車に気をとられていた為、ついつい「うん、わかったわかった。あとでね 。」と運転の方に心をとられ気もそぞろ、という事がありました。
その瞬間、男の子を包む光の放射が、明確にさっと曇りました。オーラがきゅうっと縮まって曇る・・。
それを表現するなら、急激に激しく「シュン」激しく「しょぼん」という感じ。
とってもがっかりしているんです。
私は、心の中で「ああ、そうだったの」とその姿をとなりの車の中からたまたま見ていて、いたわりの気持ちが生まれました。
心をしっかりと受け止めてあげる、まずはそれだけで優しい子供たちは勇気づけられるのです。
そして夜になり、大勢でごはんを頂いたあとの何気ない会話の中で、おかあさんが私に声をかけてくれたのです。
「あの子はとても、傷つきやすいのです。とても繊細だから、どう接してあげたらいいのか、わからないんです。」と、戸惑われていました。
なので、私は昼間にほほえましい親子を拝見していて、気がついたことをおかあさんに話してみました。
「 とても優しくて、本当にいい子ですね。でも、本当に波動がやわらかいから、まだまだ恐れの強いこの地球では生きづらく、傷ついてしまうでしょうから、戸惑われるのはわかります。
例えば、普通の子がフルーツでいえばリンゴだとしますね。リンゴなら普通につかんでも大丈夫ですね。少しだけなら、普通に強くつかんでも大丈夫でしょう?
でもあの子は例えば、とてもやわらかい桃のようなもの。普通の衝撃でも傷ついてしまうのですね。
だから、そのやわらかい性質をよく理解してあげて下さいね。
必要なのは、その子の性質を理解してあげること。
例えば今日、天使のようなお子さんが、おかあさんに四つ葉のクローバーをもってきてくれたでしょう?お母さんも忙しいから、あのような時、気がそぞろになるのもわかりますよ(笑)
でも、やわらかい魂は、あのような出来事ひとつでも傷ついてしまうの。
あのような優しい魂さんの動機は、人を喜ばせたいというもの。
特におかあさんには、喜んでもらいたいのです。
自分がさしだしたもので、喜んで頂くということが、あの子たちの魂には栄養となるのです。」
おかあさんは泣きながら聞いてくださいました。
私は続けます。
「例えば、あのようなシチュエーションになった時は、あの子の魂は、喜んでもらいたいという気持ちのみ、ただそれのみなんです。
だから、こんな時のおかあさんの役割は、ただ喜んであげること、ただ受けとってあげること ただそれだけでいいのです。
例えば、「おかあさん、クローバーおかあさんにあげるよ。」と走ってきて、何かを差し出してくれようとしていると気づいたら、
理想はどんなに忙しくても、いったん荷物は横において、その子が差し出してくれているものを、大切に両手で受けとってあげて下さい。
そして、嬉しい!と言ってあげましょう。
それが理想だけど、両手がふさかっていたらそれができない時も、あるでしょう。そんな時は、
「わあ嬉しい!ありがとう。でも今両手がふさがっていて、ぜひ受けとりたいのだけど、これから運転しなければならないから、おうちにつくまで、大事にしたいからもっててくれる?」
例えば、こんなふうに、言葉を増やして、彼らの協力をえることが大切です。クローバーを大事にしたいけれど理由があってそれが今できない、だからもう少し持っててねと、協力をえるのです。
わかるように、言葉を増やして伝えてあげることなんですね。
その際のポイントは、
「嬉しい」と喜んであげること。
小さな天使の行動が、自分の気持ちに届いていて、幸せなきもちになっているということを伝えてあげることです。
その子の優しい気持ちが役にたっていると示してあげることです。
そして、目的地についたら、あなたの方から、歩みより、実際に小さなギフトを受けとって、『嬉しい!』と喜んであげてください。
純粋すぎる程、優しい心は、受け止められると、安定して、バランスをとってあげることができます。
小さな真心が、大切に扱われているという感覚が、純粋な魂を勇気づけるいのちのお食事になるんですね。」
受け止められているという感覚が、傷つきやすい純粋な子供ちたのやわらかいオーラを強くしてゆくのです。
そして、そうやって、ピュアな魂がさしだすものを、素直に受け止め、嬉しいと反応すると、
受け止めたものが、クローバーであれ、折り紙であれ、わかちあってくれるアイスクリームであれ、
その子たちが実は奏でているやわらかな、新時代の愛のエネルギーが、受けとることで、あなたの中にも流れてきて伝達されてきます。
それこそが聖母界の子供たちの仕事で、少し光をにぶくしてしまっている、私達旧エネルギーの魂たちを急速に目覚めさせてゆきます。
彼らの優しさ、やわらかさ、純粋さが、あなたや地球に、新時代のエネルギーを伝達してくれるんです。
これが、伝わらないので、やわらかい魂の子供たちは傷つき、時には、激しく泣き、ささいなことにすぐ傷つくから、だんだん身近な人が戸惑い、いらだってゆくことがあります。
でも、本当は、彼らの存在の愛のオーラは、ふれあう人のオーラをやわらかくして、助けて行きます。
なにより、純粋に喜んでもらえたという喜びが、彼らを勇気づけてゆき、地球がひらいてゆく力にもなります。
それは、あなたの暮らしにも深い癒しをもたらすのです。
あなたのおうちに、身近に、なんだか、にこにこして、優しい、目の綺麗な子供たちがいたら、彼らの存在の奉仕を受けとってあげてください。
新時代のエネルギーが、地球にあたたかく流入し、暮らしが変わる光の癒しをごくごく自然に伝達してくださるでしょう。
おかあさんを助けに、その子はきました。
お父さんを助けに、その子は優しさを携えてきました。
兄弟を姉妹を助けに、その子は愛を使おうと生まれてきました。
ふれあうあなたに、美しいオーラを捧げに彼らは生まれてきたのです。
おかあさんは泣きながら、聞いてくださいました。ずいぶん長く語りあってしまったので、ふと気づくとずいぶん時間がたっていました。
優しい男の子は、いつのまにかソファーで、ねむっていたのです。
私がおいとましようとすると、ふと聖母界の子供が目を覚ましました。
だから、私が「ごめんなさいね。起こしちゃったね」とお声をかけたら、どこまでも優しい天使は、目をこすりながら、
「ううん、自分で起きただけだよ」と、私を受けとめてくれたのです。
私がきゅんとしたのは、いうまでもありません。
(明日に続きます。)