信じ続ける

 

 

SU127_L 花

 

起こるべき事を、起こさせてあげてください

 

 

 

 

 

 

 

それは魂にとっての一番の贈り物

 

 

 

 

 

ある日、聖母がいいました。

 

『すべての答えは、自分でつかんでゆくことが大切なんですよ。

 

 

わからない、わかりにくいと感じる世界に出会うことは、魂がもう一段上がる階段の前にきているのです。上がる時であり、開く時なのですよ。』

 

 

それを聞いて、なるほどと思えたものの、「それでももう少し具体的に示してあげた方が早いんじゃないですか?」などと言い出す私でした。

 

 

聖なる母性は空気の中に あたたかい微笑みを滲ませて キラキラ輝きながら教えてくれました。

 

 

 

『 人間の毎日には、美しいものが本当はたくさんあります。

 

 

その美しいものを感じとる感性を養うことが大切ですね。

 

その美しいものをつかむ大切な体験を、あなた方の魂自身が自ら選び生まれています。

 

 

魂は自ら求め続けた美しい気づきと成長を、自らの心の為に愛をこめて用意しています。

 

 

それをつかむまでのプロセスが、とてもとても大切なのです。

 

 

いいですか?

 

 

あなたの言葉で、その体験を中止させてはいけないのですよ。

 

答えをつかむプロセスは魂にとって、とても大切な栄養素です。

 

それを受け止めたくて、魂は大きな勇気を出して生まれてきているのです。

 

それを尊重してあげることが、大切なのですよ。

 

起こるべきことを、起こさせてあげてください。

 

それは魂にとって一番の贈り物なのですよ。  』

 

 

 

 

 

 

 

魂が目覚める最初のゲート

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優しさの次元上昇

 

天の優しさと人が思う優しさの違いに気づいた時、魂は目覚め始めます。

 

 

 

 

私達の魂は、生まれる前に目的をもちます。私達の人生には意味があって目的があるのです。

 

 

 

それをつかみたくて、それをつかめるような体験を選んできている場合があります。

 

 

でも、生まれて 肉体に宿るとその記憶は奥にかくれて忘れてしまうんですよね。

 

 

 

そして、本当はどうしても手を伸ばしたかった魂の選択は、私達の前に苦しみ、難しさ、不快感として、目の前にくる場合があります。

 

 

 

それは、私達の表れている心には不運と映りますが、それにとりくむ工夫の中で、魂が成長し、ひらかれてゆくのです。

 

 

 

魂はひらかれるごとに、やわらかくなるごとに、段をあげるごとに、住む世界が美しく、優しく、調和で幸せがあふれて、本当に望むことができるようになってくる。

 

だから、魂は望んで望んで、勇気をだします。

 

 

その経験が、その人の魂が望んでいた希望であることが多いのです。

 

 

初期の頃、まだ経験の浅い時期はまだそれがわからず、学ぶ時期がありました。

 

 

 

なので、霊的感性がおもむくままに、見えたもの、感じたものをそのまま相手に伝えていました。

 

すると、それは予言的に次々と現実になってゆきました。

 

 

そんな私の在り方は、最初のうちはよかったのですが、だんだん困ったことが起きてくることに私は気づいてゆきました。

 

 

私が言うことは、いわゆる「当たる!」ということで、本当に多くの人が私を探してくるようになりました。

 

 

自宅を教えていないのに、自宅を探し当て、夜中まで玄関の呼び鈴がなり、いきなり訪ねてこられ、玄関で泣き崩れる方がいたり、夜中まで電話がなります。

 

これには、本当に困りました。

 

 

 

多くの方が自分で決めるべき選択を、考えたり悩むまでもなく、すぐ私に電話、私に聞いてくるようになってしまったのです。

 

 

困ったことが起こった時だけ私を訪ねてくる、そういう時は、たいていせっぱつまっておられるから、私にも生活があり、普通の暮らしがあることなど、まったく見えていらっしゃらないかのようでした。

 

 

私が忙しくて応じられなかったり、体調を崩していてお会いできないと、手のひらをかえしたように責められたり、怒られたりします。

 

 

当時はそういう時代でした。

 

 

私もまだまだ手探りの頃でした。どう自分の中のギフトを大切にすべきかが見えていなかったのです。

 

 

 

ある時、こんな事がありました。

 

 

 

友人が経営していたお店でお願いされて、どうしても断りきれずに、ある商品に愛をこめてエネルギーを送ると、その商品だけが飛ぶように売れてしまったことがありました。

 

 

 

後にも先にも、私がそのようにエネルギーを使ったのは、その時一度きりでしたが・・・。

 

 

 

すると、一時的に友人のお店は売り上げがぐんと伸びたようでした。

 

すると、友人は売り上げが悪い日があると、すぐに私に電話してくるようになりました。お店にお客様がこなくなると、すぐいつもいつも電話です。

 

 

 

自分で成長する、自分の人生を生きるという美しい力をすっかり忘れてしまったかのようでした。

 

本当は、うまくいかないこのお仕事がなぜうまくいかないのか、

そこにこそ、友人の魂が気づきたかった光があったのです。

 

 

そこから自分の苦手意識を優しく消して、どうしたら、この商品の素晴らしさが伝わるか、自ら学び、

 

 

考えて、創意工夫をする中から魂が成長してゆく。その扉だったのです。

 

私もようやくそれに気がつきました。

 

 

気づいた私は、それ以来、悩みの答えをお伝えすることはぴたりとやめました。

 

 

その代わり、どうやれば答えが見つかるか、どう動けばその状況から動き出せるか、その方の魂がもっているガイダンスを伝えるようになりました。

 

 

 

宝さがしの宝が何なのかを教えるのではなく、宝までたどりつく、地図とガイダンスの方を伝えるようになりました。

 

 

魂が望む、成長にたどりつく経験をあなたの言葉で奪ってはなりませんといった聖母の言葉が身にしみたからです。

 

 

すると、多くの方々は活路を見いだし ぐんぐん登り始め動きはじめ、自分の力を思いだし、自らの力で人生が拓いてゆく爽快感で、本当に喜んで頂きました。

 

 

しかし、もう一方で、今はまだ自分に向き合いたくないという魂さん。もう少し人任せでいたい、寄りかかりたいという依存を握りしめて動こうとしない魂さんからは、「なんて冷たい人!」といわれることになりました。「私がこんなに泣いているのに、こんなに苦しんでいるのに、助けないあなたは優しくない!」と。

 

 

この言葉は、いのちの世界の優しさを学び、優しくありたいと願っていた私の心が本当に深くえぐられるように感じた言葉でした。

 

でも、そんな時、聖母がいったのです。

 

 

 

『そう、ここが次元があがる関門です。』

 

『この波動の違いがみえた時、始めて魂は、宇宙意識へのゲートをくぐるのです。ここが、関門です。』

 

 

深く痛むハートにおびえながら、私は理解していました。

 

 

優しさにも、次元がある、と。

 

 

天の優しさと人間の思う優しさが違う場合があるのです。

 

 

聖母の優しさは、永遠を見据えた魂の救いなので、そこにあるのは、成長と進化です。

 

 

気づいて、魂に備われば、2度とその経験に苦しむことはなく、それはまろやかな、深いやすらぎ、幸せへと次元があがります。

 

 

2度と苦しみは戻りません。

 

 

しかし、私達人間が思う優しさとは、悩んでいることを自分の代わりにやってくれること。とってくれることを、優しいと受けとることがあります。

 

 

 

でもこれは、終えていないから救われたようにみえるだけで、何度でもその苦しみが戻ってきます。

 

 

一見救われたようにみえる優しさは、魂には優しくないことがあります。このエゴの優しさと天の優しさの違いが見えること、それがゲートだと聖母はいいました。

 

 

愛を学ぶ時

 

 

 

先の友人は、私の変化にとても怒ってしまいました。

 

 

私がやるのではなくて、どのようにご自身の力を使っていけばうまくいくか自分でできる方法を伝えましたが、『そんな事を頼んでる訳じゃないのよ!もういいわ』と、心を閉じてしまったのです。

 

 

友人でしたので、おりにふれ私が普通に話しかけようとすると、「あなたとは話したくない。」「愛だ優しさだなんていつもいってるくせに、友人の私がこんなに困って苦しんでいるのに、こんな時に助けてくれないあなたは、ぜんぜん優しくないじゃないの!」と、ズキッとする鋭い言葉のトゲが私の胸を突き刺し続けました。

 

 

 

私は手を差し伸べて助けているつもりでしたが、彼女にとって「助ける」ということは、私が不思議な力を使って彼女の代わりに売り上げをあげてくれることだったのです。

 

 

 

静かに瞑想して、集中してみると、それでも彼女の魂は美しく息づいていて、まさに彼女の魂はその対面しているものから学び、非常に大きなものをつかもうとしているところでした。彼女も、深いところでは本当は私と同じなんだ。気づきたいし、つかみたくて今経験してるんだ、それがわかり納得した私でした。

 

 

けれども、表面の彼女は、あちこちにあることないことを伝えていたこともわかりました。

 

 

 

もう一度 話そうとしましたが、「もうあなたとは一緒にいたくない」と冷たく背中を向けられて、私はつらくてつらくて仕方がありませんでした。

 

 

正直なところ、とても腹がたちました。でもそれ以上に、私の心を占めていたのは、寂しさでした。

 

 

 

私は彼女が大好きでした。

 

 

大好きだったのに、友達だったのに、こんなに離れてしまった今、目の前にあるのは、冷たい態度と冷たい言葉、そして私に向けられたのは冷たい背中でした。

 

 

目が合うと、私をにらみつけては背中を向けて、話しかけても無視という態度に、私はすっかり疲れきり・・。

 

 

もういいのかなあ、これ程までに嫌われているのなら、私が愛を送るのはかえって迷惑なんじゃないかしら。

 

 

私は、心の中でずっと葛藤していました。

 

 

そして、もうこれ以上は!と感じた時に聖なる母性に問いかけてみたのです。

 

 

「もう手放していいですか?あの人は私のことが嫌いみたいです。もう私が愛を送ってあげなくてもいいのではないですか?」

 

 

 

 

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痛む胸をかかえつつ、問いかけた質問に、聖母は応えてくれました。

 

 

 

『 いいえ・・。』

 

 

 

キラキラと優しい光を広げながら、聖母は光の授業を続けます。

 

 

 

『いいえ、愛し続ける事ですよ。あなたは背を向けられたら痛かったのでしょう?

 

 

その背中が冷たくて、どうしようもなく寂しかったのでしょう?

 

 

ならば、あなたはその痛みを知っているのだから、同じ痛みを与え返してはいけませんよ。

 

 

痛みを知ったということは、本当の優しさを知ったということです。

 

 

 

その力を軸にして大きくおなりなさい。

 

 

 

心を殴られても殴りかえさず、相手を優しく優しく包んであげられる程、大きく大きくおなりなさい。

 

 

 

例え相手のどんな姿を見ても、相手の真の姿を信じてあげられる、そんな強さを育てていきなさい。

 

 

 

この出来事は、あなたにもエネルギーの本当の使い方と伝え方という、大切な気づきをプレゼントしてくれましたね。その事に感謝して、そしてその気づきを与えてくれた御方に愛を送り続け、魂を温め続けてあげてください。

 

 

 

その道はけっして不毛ではありません。愛はすべてを超えるのです。

 

 

愛は必ず届きます。

 

 

優しい言葉が届く日は、必ずきますよ。』

 

 

その言葉の中の崇高な愛は、すーっと私のいのちの中にしみこんでゆくようでした。

 

ああ、そうだった。

気づかせてくれたんだ。

教えてくれたんだ、あの人の中の美しい魂が。

 

 

霊能力と霊性のちがいを、私に体験させてくれて教えてくれた・・。

 

大切なのは、愛につながり、源に向かう進化を生む品性こそ、魂には必要なのだと。

 

 

愛すること、愛し続けることの機会を与えてくれた。

 

 

兆しがみえなくても、必ず届くと信じることを教えてくれていたんだ

 

 

腹をたて、もう知らない勝手にしたら?とそっぽをむくことは簡単だ。手をはなすことも簡単。

 

 

でもやっぱり、私はあたたかい心や優しさが存在する場所が、真実の魂の居場所だと思う。

 

「涙は魂を清めてくれる。」

 

いつか聞いたそんな言葉を思い出しながら私は、いつものように、流れ落ちる気づきの後のあたたかい涙によって、自分の心を癒し、勇気をくじく弱い心の固まりをゆっくり溶かしてゆきました。

 

 

 

大丈夫。進もうね。前へ前へ。

 

 

そう決めた私の心に、宇宙のあたたかい涙が一滴、胸に落ちて広がるような気がしました。

 

 

その気づきから、私の心の態度が変わりました。この体験は、傷つけられたものではなく、私に光を教えてくれたんだと。

 

彼女の魂は私にその機会を与えてくれた。

 

 

私の内なる態度がそう変わると、不思議なもので、不安も胸の痛みも綺麗に溶けてゆくんですね。

 

 

胸が痛いのは、苦しいのは、まだそこにある気づきのギフトを見つけていない時なのだと思います。

 

 

気づきが生まれると、苦しみは溶けてしまいます。

 

 

乗り越えるべきは、相手ではなく、自分の心なのです。

 

 

 

愛を送り続けることを信頼できず、負けそうになる自分の心なのです。

 

 

例え体が離れていて会うことがなかったとしても、魂はひとつにつながっています。いのちの優しさとぬくもりは必ず通じるのです。

 

 

例え誤解であっても、相手が怒り、こちらが怯える、その心の位置にいる限り、自分も相手も大切なことに気づけません。

 

けれど、どちらかそこにある素敵な気づきに先に気づけた方が、素晴らしい学びを与えてくれた相手に心から感謝し、尊んで相手へ送るものを愛に変えてゆくと、そこにエネルギーの変化が表れて、必ず相手にも変化がおきます。

 

 

あたたかい愛のなかでは、機が満ちると魂の目と目、心の手と手がふれあって、共に進んでいけるのです。

 

先に気づいたら上、あとから気づいたから下ということはありません。

 

ただ先に気づいた方が、あとから登ってくる方も安心して愛の中で気づいてゆけるように道を開き、心の場所を用意してあげることが大切なのだと思います。

 

 

心の中で温められた優しい思いを、愛の祈りと共に、送り続けることができたら、いつかその人も気づくための時間をつくります。

 

 

気づくための時間は人それぞれかもしれませんが、必ず届く日がくるのです。

 

だから信じましょう。愛を送りつづけましょう。

 

何度でも何度でも、温めつづけましょう。

 

このエピソードからどれくらい時間がたった頃でしょう。私とこの友人にもちゃんと雪解けは訪れました。

 

ある時私は、別な友人と話をしていて、優しいエネルギーの法則についてのお話をしていたのです。例の友人がそばにいて聞いていたことを、私は知らなかったのですが、私の話が私の意識しない所で、彼女に届いていたようでした。

 

ふとみると、私が話していた人ではなくて、ずっと私に壁を作っていた彼女がその話を聞いてくれてハラハラと泣いていました。

 

どうしたの?と聞くと、

「わからない、わからないけど涙がでてしまう。なんでなんだろう?」と。

 

 

その時、私が話していたのは 愛についてのお話でした。

 

 

何かわからないけど、何かが胸に響くといって彼女はあたたかく泣きました。

 

私も嬉しくて泣いていました。

 

彼女のハートチャクラがあたたかく輝いていたから。

 

ありがとうありがとう。

見つけたんですね。あの日の真心、届いたのですね。ありがとう。

 

それから、私達の友情は復活し、彼女は優しいエネルギーの法則を大切にしてくれるようになりました。

 

 

 

この気づきから多くの時間が流れた今、本当に祈りは伝わる。

 

愛は不毛ではないという真実を、私は実感しています。

 

 

 

 

 

 

あなたはそうされたら痛かったのでしょう。だから、同じ痛みを与えてはいけない。愛し続けてあげなさい。信じ続けてあげなさい。愛は不毛ではなく、必ず届いてゆきますから

                  聖母意識