冷たさとぬくもりの真理

 

 

 

 

SR059_L ふゆ

 

 

優しさを宿す冷たさ

 

 

先日、東京でも11月に雪が降りました。とても寒かったですね。北海道の雪国育ちで、雪に慣れているはずの私ですが、雪が降るとなんだか嬉しくなって、足を止めて空を見上げてしまいます。

 

私はその日、ミルキーウェイセミナー(聖母授業上級)開催日だったのですが、朝自宅を出るときに、寒いと思ったら、雪なのねと、玄関のドアをあけたら、光と共に雪がしんしんと降り注いでいました。

 

 

ものすごく寒いけど、ああ綺麗だなと、なんだか神聖な気持ちになっていました。

 

 

冷え冷えと体が冷えて、ああ今日はものすごく冷えてるなとオフィスにいくと、マネージャーがみなさまをお迎えする準備をしつつ、これから寒いなか歩いてこられる皆様の体をあたためようと、サプライズであったかいお味噌汁を参加者分、作ってくれていました。寒いなか、歩いてくる皆様が冷えていらっしゃるからと。

 

私も一杯、いただきました。

 

さっきまで、冷えて冷たくなっていたからだに、あたたかい湯気があつく、ふわりと体があたたまります。

 

「ああ、おいしい。あたたまるわ。」と、一杯のお味噌汁のありがたみをかみしめました。

 

 

この、あたたかみをかんじられるのは、さっきまでの冷たさがあったから。

 

 

冷たさを味わっていなければ、このあたたかみに立ち止まることもない。

 

 

あたたかみのありがたさを噛み締められるのは、「冷たさ」を味わっているから。

 

 

この安らぎを教えてくれる「冷たさ」に深い感謝があふれ、やすらぎで包んでくれるお味噌汁のあたたかみにも、深い感謝がこだましました。

 

 

 

冷たさがあたたかみに出会ったら、いのちは心底ほっとします。

 

 

 

冬の季節に寒くて寒くて、体をカチカチにする時に、例えばビルの中に入ると、暖房が効いていてふわっと「ああ、あったか~い」となる時、ほっとしますでしょう?

 

 

 

あれは、私たちの細胞が言葉を越えて、真理に出会っているのです。

 

 

細胞で、真理を学んでいます。

 

 

あたたかさがわかるのは、さっきまでの寒さのおかげ。

 

 

やすらぎに感謝。

でも、人生の冷たさにも感謝。

 

 

すべてをそのまま受けとめ、通りぬけた時、出会うぬくもりは、優しい神様の愛を私たちのいのちに伝えてくれます。

 

 

一杯のお味噌汁に、いのちあたためられながら、今日のセミナーにおいでの皆様が、このやすらぎの真理を見つけてくれたらいいなと 祈った先日の雪の日でした。

 

 

晴れもいい。雨もいい。風もいい。そして、雪もいい。

 

 

大切なきもちを見つける純粋さ、あたためて生きて行きたいですね。

 

 

冬の冷たさにも、人生に時折出会う冷たさにも、あたたかみを見いだせる優しい心でありますように。