庭園のセラピー( 庭石 )
石が耐えたエネルギー
人生の中で、転機というものがあります。
人生で、より大きなエネルギーをまわさなければならない時、
私達は圧倒されて、次の一歩が踏み出せず、立ち尽くす時があります。
その新たな人生のエネルギーに臆する時、溢れてくる怖れの気持ちに、
「大丈夫だろうか」「自分にはできるだろうか」と圧倒される時には、
自分の小ささに辟易してしまう、そんな時もあるでしょう。
そんな心境や状況の時には、
庭石、巨石、名石など、庭園に配置された美しく立派な石のそばに、身を置くといいそうです。
もし、ふれる事をお許し頂ける石ならば、敬意をもって両手でふれてみて下さい。
(石の中には神聖な神の力が宿る事が多いので、庭園の大きな石には座ったり登ったりしないで、敬意を示しましょうね)
又、庭園のルールで 石にふれてはいけない時ならば、目で石のお姿を心に留め、愛でると、
心が同調し、
石がもつ、強力なお支えのパワーを頂けます。
そのパワーは、石が、その今の姿となる前に、大地であり、岩であり、様々なパワーがぶつかりあい、磨かれて、
ありとあらゆる試練を越えてこそ、放たれている深さです。
美しい天地の力が、
静かにそこに結晶し、鎮まっておられる・・。
私達が庭園の名石にほっとしたり、感動するのは、
石が耐えてきた無言の試練が、美しく昇華され、慈愛の姿になってそこにあるのを、肌で感じるからなのでしょう。
そこには、神聖であたたかい慈愛があります。
だから、庭園の美しい景色の中に溶け込んだ庭石を愛でて、その尊さを心で気づきながら、
美しい庭に佇み、或いは庭園を歩く時、
憂いや怖れが祓い清められ、
心にまで、すっきりと、さわやかなそよ風がそよいでくるでしょう。
庭園、それは、肉体を持ちながら
天国の優しさにお招き頂く世界。
もし、お近くに日本庭園、寺院の庭園があるなら、
訪ねてみるのは いかがですか?
この地球の中で、巨石や庭石が、支えて下さっている偉大なパワーに感謝いたします。