楽園からの手紙~天の関所(2)

 

 

 

相手を大切にする祈り

目に見えないものを大切にする祈り

 

 

 

与那国島に入る前に、どうしてもお願いしたかったのは、まず一番最初に「祈り」から入りたいという事でした。

 

 

沖縄の神道は、私が知っている神さまの祭祀とは違いますので、そこで大切にされている祈りの世界に 失礼がないように入りたかったのです。

 

 

だから、現地に詳しい第一人者の方に、相談し、どこで祈ればいいかを教えて頂きたいとお願いしました。

 

 

与那国島の空港のレストランで、再び、真心をこめてお伝えしました。

遺跡が残っているという事は、その場所を守る為に、ずっとずっと祈り続けてきた方々がおられるはずなので、その方々の祈りに敬意を示し、大切にしたい・・と。

 

 

 

一歩さがり、何もわからず、申し訳ないのですが、もしよろしければ共に祈らせて頂きたいと願っています。だからまずはこの地の神さまに真心を示したいのです、と。

 

 

 

黙って私の話を聞いてくださった第一人者さまは、「そういう事なら」と、なんとみずからお車を運転して下さり、与那国中の聖所をまわって下さる事になりました。

 

 

 

さらに詳しいことをご存じの方におつなぎ頂き、まわった方がいい聖所を教えて頂きました。

 

 

たくさんの事をお教え頂きました。

まずは、お車で商店によって頂き、祈りに必要なお塩やお神酒を買い求め、お線香は第一人者さまがおうちから持ってきてわけて下さいました。

 

 

お神酒といえば、日本酒と思って買い求めた私を、第一人者さまは「こっちの神さまへは泡盛だよ」と、あたたかく笑われました。

 

なるほど!とカルチャーショックを味わった私は、またひとつ固定観念がはずれ、その土地の意識によりそい、祈らせて頂けることをありがたく思いました。

 

その祈りポイントは、12箇所あり、私達は一日中かかって与那国島をまわり、祈りを捧げたのです。

 

 

結果はどうあっても、まずは祈りから、まずは敬意から。

 

 

 

一番最初に、一番大切なものを持ってくること。

そうすれば、そこから生まれる気によって、すべてが整い、すべてが和して行きます。起こるべき事が起こってゆきます。

 

 

1泊2日の滞在で、

1日めが晴れで、祈りを先にした場合、もし、2日めが雨なら、遺跡には行けないかもしれない。

 

そんなリスクをひきうけて与那国島に入った私達でしたが、行動よりもまず祈りが先と、アクエリアスの波動を実践していました。

 

 

目に見えないものに、

目に見えるものを、導いて頂くようにするです。

 

 

私は、宇宙の運行に静かに乗り始めていました。

 

 

 

すると、与那国島に入った1日め、その日は、なんと台風みたいな強風と大雨となりました。

 

 

 

この土地の霊界が動いておられるのだと感じました。

 

 

少しこわくなる程の嵐でしたが、その雨こそが、私にとっては奇跡だったと気づきました。

 

 

 

何故なら、祈りのポイントは現地に詳しい人にしか行けないような奥地や、観光でぱっときただけではわからない、いわくらや、道なき道をいく場所が多かったからです。

 

 

 

実はこの第一人者さまが、遺跡への船も出しておられたのですが、私達が入った1日めが嵐だった為、

船が欠航したので、この方に私は、祈りのポイントに同行して頂けたのです。

 

 

雨の中、お付き合い下さった第一人者さまは、長年その地にお住まいの勘なのでしょう。

 

 

「明日は遺跡にいけますよ。大丈夫ですよ。」

と、繰り返し、あたたかく微笑んでくださいました。

 

 

だから、安心して

まるで巡礼のように、ひとつひとつの聖所に、手を合わせ、頭をさげて、自己紹介をし、ここに入らせて頂く目的を告げ、愛をもって、祈りを捧げてゆきます。

 

 

屋根があった祈り場所(聖所)は一ヶ所だけで、後は皆、森の中、山の中、崖の上です。

自然の中にある、自然崇拝、精霊崇拝の原点にふれさせて頂いたような気がしました。

 

 

傘などは、役にたたないお天気でしたから、びしょびしょになりましたが、

 

 

ひとつずつ、祈り場で祈りを修める度に、

 

 

空気がやわらぎ、

優しくなり、

あたたかくなってゆき、

最後の聖所での祈りを修める頃には、空がオレンジともピンクともつかない美しい色彩でそまり

 

私は幸せな気持ちになっていました。

 

見えない世界が、扉をひらいて下さったような気がしました。