楽園からの手紙~2018(6)グレースの復活
ガイドさんは私達を、「朝の森林浴はいかがですか?」と、ハワイアンの森林浴へと誘って下さいました。
それを聞いて、「すべて必要な事は自然に用意されるのだな」と深く頷いていました。
聖母は、ハワイに行ったら、植物のそばに行きなさい、植物に包まれる場所に行きなさい、と言ってくれました。
「ハワイの植物たちのひびきに、焦点を合わせて、それに体を共振させてごらんなさい。
その時に、葉のひとつひとつ、樹木のひとつひとつを愛でて、
その葉のすみずみまでも、
その幹の末端までも、
グレースが瑞々しく通っているんだと 感じながら、
植物たちを愛でて歩いてごらんなさい。
太古、人類が持っていて、今の現代人が忘れている 本来の存在感が回復しますよ。」
と、教えてくれていました。
そして、お連れ頂いた森の入り口に立った私は、「わあ!」とワクワクしていました。
まるで以前見た「アバター」という映画に出てくる神秘的な森のようでした。
見事なまでのハワイアンの森。
本当に見つめていると、原始にまでタイムスリップしてしまいそうな、美しい植物たちの、フォルムと佇まい。
そして、見事なバイブレーション。
植物たちは、宇宙エネルギーを受信してくれるアンテナとしての役割を持っているんですね。
植物たちがいて下さるから、この地球に宇宙エネルギーが、流れ込み、維持されています。
そして、植物たちというのは、どこにいて、例え離れていても、地球中の意識のネットワークでつながりあい、伝達をしあっているので、地球の波動を進化させ維持するには、大切な素晴らしい役割を担ってくれているのです。
私は、トークの為にチャネルを開く時、目はあけて普通に話しているのですが、意識は一種の異空間を体験しています。
お部屋の壁も、皆様のお顔も、もちろん見えているけれど、
同時に流れ込む宇宙からの聖母エネルギーと、
その流れ込んだ宇宙エネルギーに反応する地球のあらゆる存在の反応や応答を感じとっています。
それらすべてを巻き込んで、聖母のチャネルは展開していきます。
私がどこでチャネルを行おうと、
例えば、それが小さなグループへのチャネルであろうとも、
エネルギーの水路(チャネル)が開かれて、宇宙エネルギーが流入してくると、いのちのつながりから、反応してくる存在を感じるのです。
最初に呼応して反応してくるのは、鉱物たち、クジラやイルカたち、そして植物の精霊たちです。
植物たちは、宇宙エネルギーをこの地球に常に放出してくれるんですね。
私は、ゆっくりと歩きながら、しっとりとした土の香り、森の香りを感じて、また、森の中の川の水音を感じ、そして、偉大な大木を見上げ、
はじめてみる日本ではあまり見かけない木のつるや、葉や花を見て、存在を愛でてゆきました。
「綺麗な色ですネ」
「本当に太古からあるようなステキなフォルムですね。ありがとう。」
「優しい姿ですね。」
心のあたたかい場所から、ハートで植物たちに話かけてゆきました。
瑞々しい葉や花を見て、
「ああ、この葉や幹にも、グレースが末端までも瑞々しく行き渡っているのね。」と、
そのいのちの中を流れるグレース(神の恩恵)を意識して、
グレース(神の生命エネルギー)を感じて、
ハワイアンの森を歩いてみました。
すべてのいのちに、神の愛、神の恩寵が行き渡っているのですねと、
意識をグレースに向けました。
すると、ハワイの森の葉が風にふぁさふぁさ、そよそよとそよぐ度に、
その風にゆれる葉のリズムと共に、波紋が広がる時のような 優しいリズムが、私の中にも生まれました。
「ああ、植物たちが、歌っているのね。植物たちの細胞のすべてが、グレースを受けて、神への感謝を波動で歌っているのね。」
私達なんだか、あたたかい気持ちになりました。
すると、満たされた気持ちが、中心から涌いてきて、
風船がふう~と気持ちよくふくらんでゆくように、幸せな気持ちがどんどん、どんどん、私の中に行き渡るのを感じていました。
何かがあった訳ではありませんでした。
ただ、さっきと変わらず、
ハワイの森で森林浴をしていただけ。
だけど、幸せで幸せでたまらず、嬉しくて嬉くて、細胞がはずんではずんで、光がいっぱいになります。
存在の中心から、ふう~と幸せが流れ込んでくるので、私はほっとくつろいでいました。
自分の存在の中心が、嬉しくて、気持ちよくて、笑顔をつくったのではなくて、
自然に笑顔が湧いてきます。
自然に、幸せが湧いてきます。
自然に、優しい気持ちになってきて、
ハートからはこぼれそうな程、キラキラと、潤すように、愛のエネルギーが、私の中を満たしながら湧いてきました。
愛のエネルギーが、中心から波紋のように、内から外へ。
内から外へと、わいて広がり世界に流れて行きました。
芯から、感じたのです。
地球はひとつの生命体で、
私達が生まれた時に、
地球というおかあさんは、嬉しくて泣いてくれたこと。
私達が生まれた時に、本当は地球中の樹木が幸せで反応していたこと。
愛はすでにここにあった。
私達の中に。
だから、頑張って、努力して愛する必要はないのですね。
ただ、私達の中を流れる愛のエネルギーに気づいて、受け入れるだけ。
植物たちの中を流れるグレースに、意識を向けたら、
自分の中にも、流れているグレースがよみがえり始めました。
その時、聖母がいいました。
かつて、太古の時代に
私達が内なる神を見失い、源から分離したのは、いのちの中を流れていたグレース(神の栄養)が、流れなくなったから。
グレースを、私達がて離したことから始まったのだと。
私達がグレースを塞き止めた時から、
人類には、自己否定が始まりました。
嫉妬が生まれました。
憎しみが始まりました。
執着が始まり、他人へのコントロールと支配が始まりました。
批判が始まりました。悪口が始まりました。
そう、誰かを批判したくなるのは、自分が自分を満たしていない時だけなのです。
誰かを嫌い、憎みたくなるのも、私達の中に満たされない欠乏がある時だけ。
もし、私達の内側が
つながって、潤って、瑞々しく、豊かに溢れる、しあわせの泉なのなら、私達には「憎む」という発想すらでてきません。
自分が溢れる程、幸せでエネルギーに満ちている時なら、自分の分をにこにこ分けてあげられますものね。
「グレースの復活こそ、
アクエリアスの要です。
グレースは、どこにでもあるのです。
ハワイの植物はよくその波動を保持していますから、受け取りやすいだけなのでしょう。
聖母がいいました。
かつて、私達の中を当たり前に流れていたグレースを、取り戻した時、地球人の本当の経験が始まるのです。
グレースを塞き止めるのは、本当の自分から離れるという選択なのです。
眠ったまま生きるという選択です。
グレースを流れさせる事は、
目を覚ましたまま、この地球で生きる選択なのです。」
私はひとり、頷いていました。