魂の職探しの具体例(1)
幸せな仕事がしたい
これは私の身近な友人のお話です。仮にこの方をAさんとしましょう。
Aさんの体験したご経験は、魂の職探しを望む方にはまさに、とてもわかりやすい転職を実現しました。
このエピソードはかなりわかりやすく、多くの方のお役にたつと思い、Aさんのご許可を頂きましたので、わかちあいますね。
Aさんはセラピストです。ボディをほぐし、整えて下さる施術をなさっておられます。
最初はとてもおしゃれなお店に所属して、腕のある人気のセラピストとして活躍なさっておられました。
しかし、とてもおしゃれなステキなお店ではありましたが、Aさんには秘かに悩みがありました。
そのお店のオーナーさんが、とても気むずかしくて、ワンマンであり少々横暴でいつも無理難題をいってこられたそうで、大変だったのです。
当時、不況の波を受けて ガクッとお店の売り上げが落ち始めると
それを全部、セラピストさんたちのせいにしてしまい、
すぐに新しい仕事を興して、そちらにばかりいってしまって、
それまで頑張ってくれていたセラピストさんたちは、ついていけずやめていく人が続出していたそうでした。
Aさんは最後までお店に尽くしていましたが、オーナーさんは汗を流して働いているセラピストさんたちに対し思いやりが薄く、とうとうあらゆる事がうまくいかず、お店は閉店する事になりました。
そして、Aさんは職を失いました。
Aさんは節約して生活していて、お金に余裕がある状態ではありませんでした。
すぐにでも働かなければ、お金にゆとりは微塵もない、そんな状況。
しばらくしてなんとか新しい場所が見つかり、そこでセラピーを始めたと連絡がありました。
だけど、新しいお店にセラピストとして入れたのはいいけれど、今度のお店も 立地がいいのに、お客様がぜんぜんこなくて困っているとも言っていました。
ああ、じゃあ一度、応援にいってあげようかなと、私はAさんの新しいスタートに勢いをつけてあげたいとお店に予約をいれさせて頂きました。
新しいお店も入った瞬間、ほっとするようなすてきな佇まい。
だけど、とても広いお店なのに、本当にお客様は私だけ。
なんだかガランとしています。
セラピストの先生方の人数の方が多い状態です。(笑)
私は通されたスペースで、よい香りに包まれて、最高のセラピーを受けさせて頂きました。
Aさんの施術は何度か受けていますが、とても熟練の素晴らしいセラピーで、いつもながら とっても心地よかったのです。
私も忙しい時期でしたし、よい香りと心地のよいケアをして頂けで嬉しいな、と、セラピーを喜んでいました。
ところが、
私は、どうにもこうにもおちつきません。
施術は素晴らしいのに、実は別な事で落ち着かない状況に陥っていた私でした。
何がかといいますと、
施術の為に目を閉じていると、浮かんできていたのです。
それはこのお店のエネルギーの、強烈な不安定さでした。
不思議な不安定さが、感知されてきました。
その不快なエネルギーの原因は、
お店自体のグランディングコードが場に根を降ろしていないことから生じていました。
(人間でいうと、地に足がついていない状況)
これはまずいと感じました。
このエネルギー状況では、もしや、見た目の佇まいとは別に、このお店もやはり、実はうまくいっておらず、水面下で閉店に向かって流れているのでは??
Aさんも入ったばかりだし、これから頑張ろうとしているのに、これはまずい!
なんとか、気をあげてエネルギーをあげなくては。
それには、まずエネルギーの柱となるこのお店をまわす「長」のエネルギーを活性化することが大切です。
つまり、お店なら「店長」
会社なら会長や社長、課長や部長などなど。
「長」即ち その場所の責任者やリーダーとなる人の意識が、そのお店や会社、場所の運の流れを作ります。
お店や会社が船だとしたら、その船の行方を決めるのは、まず「長」の霊性なのです。
その長のオーラーが会社や店舗の中の空気感になり、お客様がほっとするとか、おちつかないとか、賑わうとか、展開するなどの、場の活性と鎮静を動かしていきます。
空間や従業員の安全をお守りになり、会社自体の安全、安泰をご守護下さる会社のご守護霊も、リーダーの背景の先祖の方がお守りになられている事が多いのです。
オーナーが代わったり、代表が代替りしたりすると、会社を導く守護霊も変わります。
だから、オーナーが変わるとレストランなら味が変わったり、店の雰囲気が変わったり、縁のある取引先や客層が変わったりするのは、
守護霊か変わり、霊的影響力が変わって、波動か変わるからです。
だから、リーダーの心がつまっていたり、意識が混乱していたりすると、それがお店や会社の運命に現れます。
また、そのリーダーの姿は、そこに関わる人たちの集合意識の現れです。
だから、蚊帳の外の人は本当はいません。
全員がその流れをつくりだす関わりを持っているのです。
そこには、プロセスと気づきが必ずあるのです、
親しい間柄なので、私はAさんに、「店長さんは今日いらっしゃるの?店長さんとは、コミュニケートはうまくいってる?」と聞いてみました。
そしたら、驚きの答えが帰ってきました。
「店長という存在は、この店にはいないよ。」と。
ええっ!?
よくよく聞いてみると、そのお店は全国にお店を出していて、各お店に、セラピストさんたちは各自個人事業主として存在し、場だけを提供して頂いているとのこと。
ああ、あの不思議な不安定さは、それだったんだ。
責任者が不在だから、誰もこのお店に責任をもっていない。
この場を守る人がいない。
現場をみて、現場のエネルギーをリードして創りだす人がいない。
だから、エネルギーの上では、空き家と同じ状態になっているんだわ。
店長はおらず、センターではシフトスケジュールだけを管理してくれているそうです。
センターはスケジュール管理が仕事なので、セラピストさんたちにもあまり細かい事はいわないようで、自由といえば自由だけど、
だからセラピストさんたちの質の向上は各自にまかされているので、技術の質がまちまちで、
Aさんのように熟練さんから、まだ講習をうけたばかりの新人セラピストさんまでがいて、勉強熱心で向上心のある人と、あまりやりたがらない人がいて、施術に対しお客様からクレームがくる人もいらっしゃったとか。
けれど、そもそもお客様があまりこないから、ちっとも収入にはなりません。
だから、セラピストさんたちはこんなはずじゃなかった、やっと仕事を見つけたのに、このままでは家賃が払えないからやめる、暮らしていけないという方が続出していたそうです。
何度か足を運んだ私は、いついっても他のお客様とすれ違うことはなく、閑古鳥がないてしまうような店内で、いくたびにAさん以外のセラピストさんは新しい人に変わっているみたいでした。さらに、だんだんセラピストさんの人数が少なくなっていきました。
そのお店だけでは暮らせないので、他と仕事を組み合わせているセラピストさんが多くて、とうとう常時いるのは、Aさんだけに。
とても不思議なのは、店の前は人通りが多く、近隣のどのお店も賑わっているのに、目立つ場所にあるこのお店だけ、人がいないという寂しい状態。
管理センターが助けてくれたのは、看板を目立つ字に変えてくれたくらいでした。
けれど、誰もお店の中には責任者がいないのです。
だから、お店について何かを決めることも、やりにくい状況をまとめたり、改善することも、Aさんにはできません。
そこにいる人たちは、なにもできずひとつになることができにくい。
ああ、このお店の不安定さは!長がいない事による、グランディングの弱さ。これだったのねと、私は納得しました。
でも この状況はまずい、繁栄ルートではなく、閉じていくルートに向かっているようにみえましたから。
そして、新しいお店に始めて行った日の夜には、Aさんから電話をもらいました。
さしいれもさせて頂いたので、そのお礼をわざわざ伝えてくれたのですが、やはり違和感を感じていたのでしょう。「あのお店はどう思う?」と意見を求められました。
私は少し迷いましたが、正直に伝える事にしました。
Aさんのセラピーはいわゆるスピリチュアルなセラピーではありませんが、スピリチュアルの理解が深い方でしたので、私は私が感じていた事を そのままわかちあいました。
この状況から導きだせるアドバイスを送ったのです。
(あすに続きます。 (笑)