魂の職探しの具体例(2)
会社には会社の、店舗には店舗のスピリットがあります
家は人を選ぶとよくいいますね。
そんなふうに、ものにもスピリットは宿ります。
ですから、会社にも、店舗にも、ビルにも、実はスピリットが宿ります。
そのスピリットによって、全体、全員が導かれていくのですね。
そして、そのスピリットは、例えば社長、店長など、その業務をおまとめする「長」の霊性によって成り立つのです。
つまり、長(会長、社長、店長、など)のもつビジョンや意識によって、その業務全体の「核」ができて、
その核にあるエネルギーが、その店、会社の末端まで映ります。
そして、現場の動力は、そのセクションを おまとめする人物の霊性により流れができるのです。
ともかく、立地がいいのに、お客様がぜんぜん入ってこないとAさんは悩んでいました。
私は、はじめてAさんを訪ねて、そのお店に伺った時の事を思い出しました。
本当に目立つ場所にあるのに、不思議にお店が 目に入らないのです。
私もはじめての時はAさんに言われた通りをお店を探して、お店はすぐ目の前にあったのに、どうしたか事か気づかずに何度か通りすぎてしまったくらいでした。
それを思いだし、またこのお店のエネルギー状態を拝見して、私はなるほど!と一人頷いていて、Aさんに説明したのです。
「あのね、お店も本来人間と同じで大地に根を降ろすグランディングが必要なのよ。」
「お店の店舗にも、スピリットが宿るの。
この場合、お店を人間に例えたら わかりやすいでしょう。」
例えば、「人」には、群衆の中にいても目立つ人っていらっしゃいますよね。
どうしても目がいってしまう、そんな方がいらっしゃいます。
そういう人は自分軸がしっかり通っていて、グランディングができているから、黙っていても光輝くように目立ってしまうのです。
人々の目が意識していないのに、その人に目がいってしまい ひきよせられてしまう。
反対に、例えば小人数でお顔を覚えられるくらいの人数でも 、「え?あの人きてた?」と 気づかずに いるかいないかわからないくらい、存在感が薄い方もいらっしゃるでしょう。
それはショックな事があって 気がぬけている時や 自己否定が強いときに多いのですが、
それはグランディングが薄いときなのです。
グランディングができていると、その人はしっかりこの現実に根をおろすので、はっきりとした存在感が出てくるのです。
そして、グランディングができてはじめて、この世で必要なものを循環させる力が出て来て、動力がまわります。
現場で責任者がいないという事は、このグランディングがないという事。
だから、Aさんのお店は立地がいい場所にあるのに、グランディングができていないから、存在感が出てないのですね。
いい場所にあっても、オーラが出ていない為 景色に溶け込んでしまって、皆そこにお店がある事に気づかないのです。
「例えば、お店も人間と同じなの。グランディングは、自分に必要なものを循環させてくれる力にもなるから、とても大事なんです。
ただ、このお店では、責任者を店内におかない方針のようだから難しいわね。
でもせめて、あなたが一番お店に長くいて、深く関わっているのなら、このお店をお守りするように、
せめて、あなたが店長ではなくても、ここのグランディングを守る人になれるようにしたらいいわ。
まずはしっかりグランディングしましょう。
お店の場所の氏神さまはどこか調べてくれる?もしわからなければ、お店から行ける距離の神社を調べて、惹かれる神社を導きだしてみてね。」
そう、伝えるとAさんはすぐに調べて、お店の氏神さまを調べてきました。そして、私もおつきあいをして、その神社さまにご挨拶にあがったのです。
そこで私がさせて頂いたアドバイスは、お店の住所をちゃんと記憶して
神社で祈る時に、神様にご報告する事です。
「◯◯町、◯番地(住所)にある◯◯という名前のお店で、生業をもたせて頂いております A(自分の名前)と申します。
この地で仕事をさせて頂けますことを感謝いたしております。
どうぞ、この地に愛が巡るよう努めて参りますので、よい仕事ができますようお導きをお願いいたします。」
そう、祈るようにとわかちあいました。
私たちが思っている以上に、こんな霊的マナーは実はとても大切で、私自身も毎年オフィスの氏神さまには年始めに感謝にあがってから、仕事を始めるようにしています。
その地を守って下さいます神様に足を運んで、自分の名前と、仕事をしている住所を申し上げ、その神様の胸の中で、どんな仕事で世に仕えているかをご報告してから、感謝を祈る。
これをすると、霊的な気線がしっかりとその地につながれて、自分がしている仕事が、その地にしっかりと根を降ろしてゆくので、循環がはじまります。
だから、この地域で、その会社、そのお店の働きに力がついて 存在感が出てくるのです。
だから、ふと 「あれ?こんな所に、こんなお店があったんだ。」と気づく人が増えたりするのです。
お店がその地にグランディングできるので、お店からオーラが出て存在感が出るからなのです。
お店を建てる時にする土地の地鎮祭とか、氏神さまへのご報告は、私たちが思っているより、深い意味を持つのですね。
「Aさんは店長ではないけれど、同じ店で働くすべてのセラピスト仲間さんを代表するつもりで、感謝をお伝えしたらいいですよ。」
そうお話して、感謝とご報告の氏神さま詣りを修めました。
それから、少しの時間はあいたのですが、あれからAさんどうしたかなと、私は再びセラピーの予約を入れつつ、Aさんのお顔を見にお店に行きました。
すると、不思議な事が起きていました。
あんなに閑古鳥がなくお店だったのに、お客様がカラン、カランと、ドアについている鈴をならして、
通りすがりに施術を求めてお店にお入りになってこられるお客様が増えていたのです。
グランディングができたので、お店のオーラがでて、存在感が増したのですね。
その日は、Aさん一人の店内でしたが、思わず私とAさんが目をあわせて笑ってしまう事態が起きていました。
カラン、カランと入ってくるお客様が、皆Aさん指名なのです。
Aさんはその方々の予約をいれて、またすぐ私の施術に戻り、
するとお客様からの電話がなって、それもすべてAさんへの指名予約の電話。
私がいる間だけでも、5件。
その後もひっきりなしに電話がなり続けていました。
最後の予約の電話を置いたAさんが、中断していた施術の為に私の場所に戻ってくる時に、私は顔をあげて「繁盛なさってますネ(笑)」とユーモアを交えて申しましたら、
Aさんも大爆笑。
「そうなんだよ。本当にあれから、こんな状況が続いてる。本当に不思議だ。指名が全部、自分宛なんだよ。こんなふうにひっきりなしに予約が入る。ありがたい。本当にありがとう。」と言ってくれました。
Aさんが代表でグランディングしたから、Aさんを通じて循環が回り始めたのですね。
その間、また電話。
また、お客様。
私はその働くAさんを、よかったな~と胸をあたたかくする一方で、
仕事柄、全体を見るという視点に慣れているので、私はもう1つの、スピリチュアルな視点ではない、
現実の視点でのリアルにも気づいていました。
だから、Aさんに次に進むアドバイスをさせて頂きました。
『続く』