おそれとクリエイティビティ

 

 

 

おそれがなくなれば、クリエイティビティは豊かに溢れだします

 

 

 

昨日のTenderness Light の記事

「おそれの解放」は、私のおそれの解放により 体験した気づきのお話をお届けさせて頂きました。

 

 

 

今日は、また違った角度のおそれの解放のお話を、お届けいたしましょう。

 

 

今日お届けしたいのは、「おそれとクリエイティビティ(創造性)」についての、お話です。

 

 

 

 

 

 

私がおそれの解放を学び、しばらく時間がたった頃、あるアーティストの方とお知り合いになりました。

 

 

木に精霊や神様のお姿を彫刻したりする若きアーティストで、素晴らしい作品を生み出しておられました。

 

 

 

そのひとつに私がとても惹かれて、当時のオフィスに飾りたかったので、このようなものを創って頂くことはできますか?とオーダーさせて頂いたら、

 

 

彼は喜んで引き受けてくださいました。

 

 

 

 

ところが・・!

 

 

 

待てども待てども、作品があがってこない(笑)

 

 

 

まあ、急ぐものでもないから、ゆっくりお待ちしよう。

 

 

そうこうしている内に、共通の友人がいた為に、ホームパーティーの席でそのアーティストの彼に再会してしまったのです(笑)

 

 

 

この時、とても申し訳なかったなと思いましたのは、彼は他人からオーダーを受けるのが始めてだったそうで・・。

 

 

 

それまでは、気のむくまま。

自由に好きなようにやっていて、それが作品の味と魅力になっていたのです。

 

 

 

それでも、最初私のオーダーを聞いて下さった時は、本当にわくわくして下さったそうで、

 

すごい、ぜひ創りたい、やってみたいと心底ときめいたそうなのです。

 

 

 

しかし いざ、アトリエに戻り、作品をつくりだそうとすると、あれもうまくいかない、これもうまくいかない・・、

 

 

 

これも気にくわない、こんなのじゃないと、やってもやってもうまくいかないと感じていたそうです。

 

 

自由にやっていた時には感じた事のなかった、プレッシャーが彼を襲い、

 

 

オファー側の目(私)を彼が気にしてしまい、

 

 

 

どう思われるか、気に入ってもらえるかがとても怖くて、

 

 

しだいに アイデアが枯れてしまい、ずっと苦しんでいたそうです。

 

 

 

絞り出すような声で

「すみません、もう少し時間をください」とおっしゃったのです。

 

 

 

 

 

 

 

【私達はつながっています】

 

 

私はその時、彼の目の中にあるものに気がついていました。

彼のしぼりだすような声から こぼれているヒリヒリする波動に、気がついていました。

 

 

ああ、そうか。

この波動、知ってるわ。

私も覚えがある波動。

 

 

世界に向かって表現し始める時に、多くの方がよく、出会うプレッシャー。

 

 

 

それは、

「人の目を気にするおそれ」

だったのです。

 

 

私もそこを通ったことがあるので、彼が今、足をとられているものが何かが、すぐにわかりました。

 

 

 

 

そこで、私は励まそうと 彼がいつもノートサイズのスケッチブックを持っていて、作品のラフなどを描いていたことを知っていたので、

 

 

 

スケッチ見せてくれませんか?とお願いしてみました。

 

 

彼は少しおずおずしながら、「これ、まだ途中です」という言葉をくりかえして、いくつかのラフを見せてくれました。

 

 

 

ホームパーティーでしたから、周りの友人たちからは歓声があがりました。

 

 

「すごーい!」「すてき!」と。

 

私もすてきだと感じたので、「すごくすてき!」と言葉にしました。

 

 

 

途端に、彼の目に安堵感が生まれ

「よかった!ずっとあなたに納得してもらえる作品かどうか、怖かったんですよ」と。

 

 

 

 

 

 

【溢れだすクリエイティビティ】

 

 

私も体験があったから、彼の不安な気持ちに 心から共感がもてました。

 

 

 

だから、心をこめて 私の内側にある光を、わかちあったのです。

彼の素晴らしい才能が、もっともっと開花いたしますように。

 

 

彼はアートの表現、私は文章の表現と、クリエイティビティの手段こそ違いましたが、魂の表現には違いありませんから。

 

 

 

私が彼のアーティストとしての才能に敬意をはらっていること。生み出される作品が大好きなことが、伝わったらいいなと。

 

 

「人の目を気にしちゃうと、表現って出なくなってしまうものね。」と、私が口にした時、

 

 

彼が、

「そう!それなんですよ!僕それでした!気に入ってもらえるか怖くて、どれもこれも気にいらなかったんだ。時間ばかりが過ぎてしまって・・。

 

 

 

こんな時、どうすればいいんだろう?人の目なんか気にしないで、自分の好きなようにやりたいようにやれば、必ず認められるようになりますかね?」

 

 

 

彼は、魂によるクリエイトについて私に聞いてきたのです。

 

 

 

だからその時、私は祈りをこめて、それまで自分のクリエイション活動で、見つけた私なりの答えを わかちあいました。

 

 

『「自分が好きなようにやる」という時、真理としては、それで正解なのだけど、

 

 

 

「その自分」が、どの自分かによるのよ。』

 

 

え?という お顔をした 若きアーティストさん。

 

 

「もし、好きなようにやるのが、すべてと分離したエゴの自分からのクリエイションだったら、

 

 

分離していて、エネルギーが片寄るから、表現がひとりよがりになるの。

 

 

だから、自分が気持ちいい、これが自分の表現だと自画自賛していても、周りからは「うわ~自分に酔ってる~まいっちゃう」という表現になってしまうの。」

 

 

彼の目が大きく見開かれました。

 

 

 

「これは、私が自分のクリエイションの時に 見つけた答えだから、あなたに合うかどうかはわからないけれど、私は、こうしているんですよ。

 

 

例えばね、

皆からどう思われるか気にし始めると、創造性はしぼんでしまいますね。アイデアも出なくなる。

 

 

でも、みんなと離れたところから、出てくる表現は、自分に酔うだけだけど、

ワンネスという、皆とつながったあたたかい所からの生み出されたクリエイションは、つながってるから人の心に響きわたって 伝わるの。」

 

 

私は、その内なる場所を彼にも伝えました。

 

 

心があたたかくなる所。

すべてとつながっている所。

 

 

 

何かを創造する時は、人の目を気にしてしまうと、あきらかに魂は萎縮してしまい、創造性は枯渇してしまいます。

 

 

そんな時は、ただ自分が何をおそれているかを認め、受け入れた時、エネルギーはすっきり解放され始めます。

 

 

おそれを感じる度に、何度もそのおそれと向き合い、手放して行く作業を、私はくりかえしていましたが、

それをくりかえしている内に、

 

 

いつしか自然に、自分の視点が変わっている事にある時私は、気づいたことがあったのです。

 

 

いつの頃からか

お人の目ではなく、

私自身の内なる神さまのやさしい目を、意識するようになっていました。

私自身のハイヤーセルフのまなざしを。

 

 

 

自分から生み出される この表現は、私自身の内なる場所にマッチしているものだろうか。

 

 

お人の目にどう映るかをビクビクするのではなくて、

 

 

魂は成長しようと生まれてくるけれど、

この表現は、私のその純粋な魂の場所を幸福にし、成熟させてくれるものかどうか。

 

 

私の心のあたたかい所(ハイヤーセルフ)が、満たされてゆく表現かどうか。

 

 

私の場合はクリエイションが「言葉」ですから、

 

 

 

私自身がそれを読んだ時に、胸があたたかくなるものかどうか。

 

 

内なる愛の光にマッチするものかどうか。

 

 

そして、自分自身を成長させてくれるものかどうか。

 

 

 

それを生み出すことで、

自分が成長できるもの。

前に進むことができるもの。

「成長」という視点で、自分が納得できるもの。

自分のことが好きになれるもの。

 

 

自分自身の魂の進化成長。

生み出す事で、孤立してゆくものではなくて、

 

生み出す度に、さらにあたたかい気持ちが溢れるもの。

さらに周りに感謝が溢れるもの。

つながってゆくもの。

 

 

それを軸に、いつしか創造が生み出されるようになり、

 

 

 

 

そこから、自分のハイヤーセルフに向かって、クリエイションを捧げると、

 

 

 

気づいたら、同じ波長を探している方々がそれを手にしていて、

 

必要とする人に届いてゆくのです。

 

 

共鳴しだすのです。

心の内側から、出会った方々にやさしい波動をお届けできます。

 

 

ですから、創造が、誰かのやさしい心に届きはじめる。

 

 

そんな出会いが起こるものです。

 

 

 

そんなささやかな わかちあいを、その時させて頂いたのを覚えています。

 

 

 

その後、彼は瞳に光がもどり、

素晴らしい作品を仕上げてくださいました。

 

 

そして、いろんな方からのオーダーにも、自分のクリエイションをしぼませることなく、応えることができるようになったそうです。

 

 

 

ステキですね。

おそれがとれれば、クリエイティビティは豊かに溢れだします。

 

 

それは、生まれてきた喜びを、アーティストの皆様にもたらすことでしょう。

 

 

溢れだす幸福。

多くの方々の魂のクリエイションが溢れだしますように。

 

 

 

【聖なる母性より愛をこめて】