おそれの解放
「恐れ」が消えると、現実はスムーズに動き出します
以前、こんな事がありました。
私のチャネルがひらき、活動をはじめて、少しずつわかちあえるものが増え始めた頃のこと。
自然な形で、雑誌のインタビューや執筆のお仕事を頂けるようになりました。
そんな頃、まだ経験値も少ない時期でしたが、私の心の中には明確なビジョンがあって、「こんなお仕事をしたい」というイメージが 心にはっきりとありました。
「こんなお仕事をぜひしてみたい。」「こんな所でお伝えできたらいいな。」
でも、その時のわたしにはそれはまだ夢また夢で、
ただ、夢みているだけにすぎない状態でした。
でもずっと思い続けていたのです。何年も、何年も・・。
そんなある時、ずっと思い続けていたその私のビジョンとまさしく一致する ぴったりのオファーが舞い込みました。
私のその時の胸のときめきをお察し頂けるでしょうか(笑)
本当に嬉しくて嬉しくて・・。
打ち合わせも進み、第一陣で世の中にリリースした情報も反響がとてもよく、
いよいよ、私が夢みていたお仕事が叶うという段階がきて、
オファーして下さった方からは、「それでは詳しくスタートの日にちを決めて、すぐご連絡いたします。」とのことでしたので、
私は、楽しみにお待ちしていました。
しかし、
待てども待てども、お返事がきません。
「あと少し、もう少し待ってみよう」と、じーっと待ち続ける私。
でも、こない。
忙しいのかな。
何かあったのかな?
どうしたんだろう。
そうこうしている内に、数ヶ月がたってしまい、
だんだん私は不安になり、「だめだったのかしら。お話がたち消えたのかな」と、心はすっかり灰色の世界です。
当時はまだ「一杯のカップの解放」を始める前でしたので、当然のように、心は急降下。それはもうさっそくおちこみます(笑)
それでもわたしには、どうしても伝えたいメッセージがあったので、あきらめずに、希望をもち続けたい、そう思った時
ふわりと、聖母意識がこう話しかけてくれたのです。
「あなたはまだ十分に自分を信じきれていない為に、
あなたを通してメッセージを読むかもしれない方々の反応を気にして、世に出ることをとても恐れているのです。
心から望んでいることなのに、とても恐れてもいます。
だから、アクセルとブレーキを 心の中で同時にふんでいるので、
このお話がスムーズに運ぶのを、あなたが自分で止めているのですよ。」
私は、驚きました。
「えっ?!私自身がお話がスムーズに行くのを止めているのですか?」
にこにこと、空気中いっぱいであたたかく微笑むように、
やさしい包容力を感じさせながら、聖母がいいました。
「そうですよ。世の中にどう受け止められるかが怖くて、
あなた自身が止めているのですよ。
その恐れに気づいてあげなさい。
その恐れをわかってあげなさい。
受けとめてあげられたら、それだけでいいのですよ。
恐れを受け入れられたなら、あなたのエネルギーは、すっきりして、現実はスムーズに再び流れ出すでしょう。」
その時私は、立ち止まり自分にふりむいてあげる事ができました。
確かに私は、おびえていました。
「誤解されたらどうしよう」「批判されたらどうしよう」と。
それまでは、もやもやはしているものの、表には出てきていなかった、深いところにあった私の気持ち。
それを無視して走り続けるから、内なる私は、さらに怖くなり、無意識にブレーキをかけてしまったのです。
行きたい、でも行くのがこわい。
やりたい、でも本当はこわい。
私の内側の気持ちと、外側の気持ちが背中合わせで、おなじ方向を向いていなかったのです。
【内なる滞りがなくなれば、現実は動き出します】
そこで、私は気づくことができました。
自分の中の「恐れ」を明確に認め、受け入れました。
「わかるよ」とその怖さを肯定してあげたのです。
怖さを味わい、やっていけるだろうかと、自分の力を疑っていた気持ちを味わいつくし、
その「不安」と「恐れ」にあたたかい微笑みをおくり、やさしく話しかけました。
「どんなことがあっても、私は、あなたに愛をおくる。何度でも向かっていこうね。ここから先は冒険よ。何が待ってるかわからない。だけど、きっと素敵な景色も見れるはずよ。協力してね。」と、
私の「恐れ」に話しかけたのです。
心の中のあたたかい日溜まりに、私の恐れを招いてあげるイメージで。
すると、恐れが受け入れられてらくになって、頷いてくれたように、統合されたのでしょうね。
私の内と外が、同じ方向を向いたのです。
なんだか、とてもホッとしたのをおぼえています。
私は、当時お返事がなかったこの一件のオファーは、たぶんもうお話がたち消えたんだと この時思っていました。
だから、期待をしていなくて、もうしょうがない、また一から始めようという気持ちで、恐れを統合していたのですね。
ところが・・。
その次の日、
なんと!突然、お返事がきたのです。
何ヵ月も止まっていたお話が、
突然動きだし、ゴーになりました。
あきらめていたはずの、
止まっていたお話が突然動き出しました。
私は、いただいたオファーを知らせる受話器をもちながら、息をのむことになります。
本当に自分がスムーズにいくのを止めていたんだと。
こんなふうにして、私は一つずつ真理を、経験で学ばせて頂けました。
意識が解放されると、現実は動く、その優しい奇跡は本当なのです。
私達の意識は、なんて偉大な力を秘めているのでしょうね。
私は、その内なる意識の力を信じるに足ると思ったのです。
誰でも未知の領域にふみだす時は こわいもの。でも、魂は心から願う夢を抱いて生まれてきているはずだから。
どうかあなたのいのちの中で、今も輝くその幸せな夢がどうか叶いますように。
あなたのおそれを愛してあげて。私達に宿る意識の力は、信じるに足るのです。