そのままでいさせてあげる
いい時も 悪い時も、幸せは変わらずそこにあります。
私達の心の深いところにはいつも、深い静寂があります。
私達の心が動揺し、大揺れに揺れている時でも、私達の意識の深いところには、静寂があるのです。
静かで、ゆれずに、いつでも叡知とあたたかいエネルギーとがあふれている場所があるのです。
私達の深い深い場所には、私達自身を満たし、幸せにしてくれる満ち足りた神の優しさがあるのです。
それは、深く優しい河のように、私達をいのちの芯から、幸せにしてくれます。
この、内なる幸せとは、私達の心のあたたかさを呼び水にして、広がる巨大な宇宙の慈愛であり、溢れても溢れても尚、さらに満ち満ちてきて、すべてのいのちを満たすものなのです。
生命を養う、巨大な宇宙の慈愛。
宇宙の泉からは、宇宙中のすべての生命を満たし、潤し、溢れるほど、幸せにしても、尚ありあまる優しさと幸福があります。
巨大な幸福銀行が、宇宙なのです。
これは誰かが自分の分の幸福を豊かに受けとっても尚、ありあまる豊かさです。
この巨大で豊かな宇宙の愛は、いつも、あなたの内奥に流れています。
あなたの中にも流れています。
この流れを内に見うしなっているから、私達は「満たされない気持ち」を抱き、人に満たしてもらおうとしたり、モノや嗜好品や、何かに没頭してつかのまの満たされた感覚を得ようとします。
満たされている懐かしいいのちの記憶を、深いところでおぼえているからです。
あなたを満たすものは、外にはありません。
例えば、恋愛は強力にあなたを満たして幸せにしてくれるでしょう。
でも、数ヵ月して慣れあったり、相手が心変わりしたりすれぱ、途端に幸福感は消えます。
優しかった相手も、態度が以前ほど優しくなくなり、楽しかったことも慣れてきてマンネリ化してゆきます。
そうすると、幸せは陰りだし、あなたは幸せではなくなります。
だから、相手の言葉にカチンとしたり、相手の態度に満たされずに、「なんでこうしてくれないの?」「もっとこうしてよ」と、相手への要求が始まります。
この満たされない欠乏感に、私達は長い間苦しんできました。
でも、内側に流れる巨大な幸福エネルギーは、実はどこにもいっていないのです。
相手が満たしてくれる幸せな時も、又、相手があなたの気持ちを汲みとってくれない時にも、
幸せな流れは変わらずに、あなたの中をあたたかく流れています。
相手がどうであれ、あなたは変わらずに 潤うようにあたたかく、芯から幸せで居続けることができます。
条件がいい時に幸せで、条件が悪くなると幸せではなくなる、というのは、見失っているからです。
本当は回りの環境に左右されずに、あなたの幸せな流れはあなたの中にあり続けています。
あなたの幸せは、誰かの態度で変化はしません。
あなたはいつでも、誰の許可もいらず、誰かを変えることなしに、
幸せで居続けることができるのです。
楽しいままでいることができるのです。
だから、気に入らない相手の態度を変えなくていいんだと、あたたかく気がついてみましょう。
そのままで、いさせてあげても、あなたの幸せは消えていません。
相手があなたの期待に沿わなくても、あなたの幸せは相変わらずそこにあります。
たから、相手は相手のままで、優しく自由に、そのままでいさせてあげましょう。
それでも、あなたは幸せでいることができるし、幸せは減りません。
あなたの内側に流れる巨大なあたたかさと、幸福感につながりましょう。
あなたは、誰かを変えなくても、あなたの内なる力のみで、みずみずしいお花のように満ちたりて幸せでいることができるのです。
あなたの中の幸せに繋がりましょう。
そして、あなたが、相手を変えようとする気持ちを手放すと、しばしば不思議なことが起こり始めます。
相手も同時に変わるんです。
相手を変えようとせず、相手から満たしてもらおうとしていると、不思議に相手は殻にこもり、「変えられない」ように無意識に防御してしまうのです。
あなたの芯からの幸せは、本当は条件に左右されないのです。
お金がないから幸せになれない。彼がいないから幸せになれない。仕事が見つからないから幸せになれない、等、あなたの幸せは本来条件に左右されません。
お金がなくても、深いところには変わらない豊かな幸せが流れています。
彼がいなくても幸せは流れています。
あってもなくても幸せ。
一緒にいけても、一緒にいけなくても、幸せ。
そのゆるぎない巨大な幸せか、あなたの中に発見できるし、急速に現実も癒され始めるのです。
これは深い真理ですね。